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◎ 第14回総合情報メディアセンターシンポジウム2017「大学情報基盤の変革 ―オンプレミス・クラウド・ハイブリッド―」を開催
 総合情報メディセンターでは、毎年シンポジウムを開催し、今回で15年になりました(センター設立30周年記念シンポジウムを含む)。今回は、「大学情報基盤の変革 ―オンプレミス・クラウド・ハイブリッド―」と題して、12月1日(金)に開催しました。
 大学の教育研究基盤システムを担当する情報系センターにおいては、システムを構築する環境が多様化しています。たとえば、オンプレミスやクラウド、また、それらのハイブリットなどが挙げられます。このような状況の中で、各大学の特色や事情に応じた課題があり、限られた予算と人員の中で、最大限の努力がなされています。本シンポジウムは、主にシステム構築の観点から、運用の自動化などのサービス提供におけるコストの低減、さらに今後の情報系センターのあり方を考える機会にすることを目的に開催しました。
 学術・研究担当荻原理事による開催挨拶の後、招待講演の西日本地区クラウド代表として、事務情報基盤も含めてAWSクラウド環境に移行された広島大学の相原先生からご講演いただきました。AWSの従量課金に対しての調達方法等の取り組みやクラウド利用ガイドラインの制定など、大学事務情報部門にも大変参考になる講演でした。続いて、中日本オンプレミス環境での情報基盤構築の先頭を走る名古屋工業大学の松尾先生に講演いただきました。オンプレミス環境を推進する理由と大学情報基盤の在り方を先生の個性豊かに解説いただき、説得力のある講演でした。続けて、東日本地区オンプレミス代表の情報理工学分野専門の電気通信大学の土屋先生に現状のオンプレミス情報基盤システムと今後の方針をご講演いただきました。特定の専門分野では、管理者個人に依存する所が大きいことが良くわかり、この分野の人材育成が課題であるという認識が深まりました。最後に本学の櫻田先生から、本学の教育研究システムを全面的にクラウド環境に移行した背景を報告しました。運用でカバーする必要がない完璧なシステムを目指したことがわかる講演でした。パネルディスカッションには、株式会社mokha代表取締役社長の安東氏をコーディネーターに迎え、「大学の情報基盤はどうあるべきか?」とのタイトルで、ご講演いただいた内容を基に、今後の情報系センターの在り方を含めた議論を多角的な視点で議論していただきました。
 本シンポジウムは、これからの情報基盤の在り方をさまざまな視点から提供できました。現在までの情報基盤構築経緯とこれからの姿を異なる立場から話題提供し、大学情報基盤の今後の在り方について意見交換が行われました。シンポジウム開催終了後、情報交換会を開催し、さらに深い議論や意見交換を行いました。なお、他大学の事務情報部門からの参加者も多く、シンポジウム出席者は55名、情報交換会出席者は28名でした。
 
 
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