学内の動き T行事・イベント
◎ 公開講座を開催

公開講座が開催されました。

<愛犬講座>
 6月23日(木)から11月17日(木)まで、全5回の「愛犬講座」が、本学農学部生物学教室で開催されました。
 本講座は、「獣医師の卒後再教育プログラム アドバンス イン 農工大!」が主催し、一般市民を対象に、ペットの犬に関する情報提供および啓蒙活動の場として開催されたものです。受講者が自分の飼犬と一緒に参加し、正しい手入れやシャンプーの仕方、食事や病気についてのチェックポイントなどを、実際に体験して習得しました。
 講師は、本学比較動物医学研究室の田中あかね教授、獣医分子病態治療学教室の松田浩珍教授、比較動物医学研究室の唐澤薫研究員、トリマーの遠山樹理さんが担当しました。受講者からは「間違っていたことが、たくさんあった」「手入れの仕方を実際にやってみて、とても勉強になった」「これからの犬との暮らしに役立つ」「来年も開催してほしい」といった感想が寄せられました。また、毎回講座の後の質問も多く、日頃の悩みや疑問も解消できたと大変好評でした。
 本講座の詳細はホームページをご覧ください。
  http://www.tuat.ac.jp/~manabi/

講師の指導で受講者が
自分の犬の手入れをする
実際にシャンプーのやり方を教わる


<馬学習得講座B>
 11月5日(土)と6日(日)の2日間、府中キャンパス(農学部)にて、公開講座「馬学習得講座B:馬の生理と疾病」が開催されました。
 「獣医師の卒後再教育プログラム アドバンス イン 農工大!」は、社会的注目度の高い題材として、また農工大の施設および人的資源を用いた社会貢献事業の一環として、一昨年から一般向けの馬学習得講座Aを、昨年からは獣医師を対象とした専門的な馬学習得講座Bを実施しています。今年も定員を上回る応募があり、引き続き次年度講座のリクエストが寄せられています。
 本学獣医分子病態治療研究室の松田浩珍教授と同じく比較動物医学研究室の田中あかね教授が、馬の生理や運動、疾病などについて講義をしたのち、馬術部厩舎でのスタッフホースを使った実習を指導し、馬の診療を学ぶ機会を提供しました。参加した獣医師からは、「馬についての診療の講座は他になく、とても勉強になった」、「少人数で丁寧な指導を受けたので、大変有意義だった」、「講義・実習とも内容が充実していてよかった」、「引き続き勉強していきたいので、年間連続講座として開いてほしい」と大変好評でした。
 本講座の詳細はホームページをご覧ください。
  http://www.tuat.ac.jp/~manabi/

口腔内の観察 前肢のエコー検査


<遺伝子工学実習講座(2)>
 11月17日(木)、18日(金)の2日間、府中キャンパス 遺伝子実験施設で「遺伝子工学実習講座(2)タンパク質コース」を実施しました。本コースは、初心者を対象に、実習を通じて遺伝子操作の基礎を学んでいただくものです。
 実習内容は、組換えタンパク質を発現した大腸菌から目的のタンパク質を精製し、SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動後の染色により検出し、さらにウエスタンブロット法で抗体との反応により目的のタンパク質であることを確認するというものです。関連の講義を含めて、遺伝子実験施設の専任教員が全てのプログラムを担当しました。
 9月に実施した同講座DNAコースと同様に、大学教員や民間企業の研究開発担当者の参加が多くありました。遺伝子実験施設公開講座のリピーターも多く、本公開講座に対する受講生の満足度の高さがうかがえます。参加者同士も顔見知りとなり、異分野間の情報ネットワークを通じて、各自の得意な分野を拡大するのに役立つことが期待できます。

ウエスタンブロット法 実習の様子


<第13回教育講演会>
 11月23日(水・祝)、府中キャンパスにおいて、公開講座「第13回教育講演会:ネコを学ぼう!」が開催され、20名が参加ました。
 本講座は、「獣医師の卒後再教育プログラム アドバンス イン 農工大!」が主催し、リカレント教育による獣医師のスキルアップ・再就職支援を目的として毎年開催されているものです。受講者からは、臨床獣医学の基礎や最新の知見を習得できる講座として、高い評価を得ています。
 今回は、本学比較動物医学研究室の田中あかね教授、麻布大学生理第二教室の折戸謙介教授、日本獣医生命科学大学獣医保健看護学科の石岡克己准教授の3人を講師に迎え、「ネコの病気への対応〜臨床例から〜」「投薬・代謝からみたネコ独特な身体のしくみ」「ネコの栄養学と内科疾患」の順に講義が行われました。ネコの生理的な特徴や疾病の特異性などが、それぞれの専門分野から紹介されました。また時間を延長して熱心な質疑応答が行われました。
 受講者からは、「ネコについて忘れてはいけないことを学んだ」「広い範囲を学ぶことができた」「シリーズ化してほしい」という声が寄せられ、大変有意義な講座となりました。
 本講座の詳細はホームページをご覧ください。
  http://www.tuat.ac.jp/~manabi/

熱心に講義を聞く受講者 質問に応える講師


<小動物臨床獣医師養成講座 画像診断学>
 11月27日(日)、府中キャンパス農学部附属動物医療センターにおいて、公開講座「小動物臨床獣医師養成講座 画像診断学 心エコーの基礎と実習」が開催されました。
 本講座は、「獣医師の卒後再教育プログラム アドバンス イン 農工大!」が主催し、リカレント教育による獣医師のスキルアップ・再就職支援を目的として毎年開催されているものです。受講者からは、臨床獣医学の基礎や最新の知識を習得できる講座として、高い評価を得ています。
 この講座は昨年から始まり、今年で2回目の開講となりました。日本大学生物資源科学部獣医放射線学研究室の中山智宏教授を講師に迎え、心エコーの基礎を講義と実習で学びました。講義の後、受講者一人ひとりが、講師の丁寧な指導を受けながら実習を行い、心断層像の描出を習得しました。熱心な質問が相次ぎ、講習時間を大幅に延長しての講座となりました。
 参加した受講者からは、「基礎からしっかり学ぶことができた」「明日からの診療に役に立つ」「日頃感じている自分の疑問点が解決できた」という声が寄せられ、大変有意義な講座となりました。
 本講座の詳細はホームページをご覧ください。
  http://www.tuat.ac.jp/~manabi/

エコーの基礎を学ぶ 実際に講師の指導をうけながら、
スタッフ犬にエコーをあてる
 
次の記事→

575号目次へ戻る