学内の動き T行事・イベント
◎ 平成26年度 公開講座を開催
<ビッグデータ・データ分析講座>
 6月21日、7月19日、10月18日、11月29日(すべて土曜日)の全4回、府中キャンパスにおいて、公開講座「ビッグデータ・データ分析講座」が開催され、のべ26名が参加しました。
 本講座は、近年メディアなどで話題になっている「ビッグデータ」について、最新の技術トレンドを実習をとおして学び、さらにデータ分析の現場で活躍しているデータサイエンティストによる講演をとおして、データサイエンスの最新動向を体感することを目的に実施されました。
 講座では、アナリティクス(データ分析)とビッグデータ処理の2つの面を中心に、コンピュータを用いたデモを交えて講習が行われました。アナリティクスでは、ビッグデータ分析を行う上でもっとも注目されている統計解析ツールの「R」と「Python」について、ビッグデータ処理では、中心的な技術である分散ファイルシステムと分散処理システムについて、Hadoopというソフトウェアを用いて学びました。
 本講座は、ビッグデータ・データ分析に関する一般向けの講座としては、国内初の開催となりました。受講者は、ビッグデータに関するクラウド、ソーシャルメディア、データマイニングなど、時代を先取りした最先端の内容と、技術的トレンドなどの最前線の話題に触れることができ、好評のうちに講座は終了しました。
 

講座の様子(6月21日)
 
 
<健康スポーツ講座「テニス・応用編:ダブルスゲームを楽しもう」>
 10月18日〜11月22日の土曜日の全4回(11月1日、8日を除く)、小金井キャンパスにおいて、健康スポーツ講座「テニス・応用編:ダブルスゲームを楽しもう」が開催されました。
 本講座は、単なる技術の習得、向上のみならず、マナーの習得を重視し、また、参加者同士の交流の場となることを目的に実施されており、今年度は21名が受講しました。
 実技面では、ストローク、ボレー、サーブ、レシーブなど基本的な技術練習を行い、経験の多寡にかかわらず、基本に立ち返り、体に負担の少ないプレイが大切であることを学びました。また、ダブルスゲームでは、ペアとの連携やポシショニングに重点を置きながら、試合形式で様々なペアリングを楽しみながら行いました。
 本講座に初めて参加した受講者にとっては、丁寧な指導をマンツーマンで受けることによって貴重な経験を積むことができ、経験者にとっても新たに得られた技術、知識に富む機会となりました。
 

 
 
<第一回馬学習得講座 馬を学び、馬を知る>
 11月16日(日)と30日(日)の2日間、府中キャンパスにおいて、公開講座「第1回馬学習得講座:馬を知り、馬を学ぶ」が開催され、8名が参加しました。
 本講座は、「獣医師の卒後再教育プログラム アドバンス イン 農工大!」の主催により、馬に興味を持つ一般市民を対象に今回初めて開催されたものです。
 第一日目は、バルセロナオリンピックなどで馬術競技スタッフとして活躍し、現在も馬術競技会の審判員を務める東京都馬術連盟の田中一弘氏を講師に迎え、馬との接し方・取り扱い方、様々な馬具の意義、馬術の基礎などについて、講義と実習が行われました。二日目は、本学獣医分子病態治療研究室の松田浩珍教授により、馬の生理、運動、疾病などについて、実習を交えた講義が行われました。
 受講者からは、「基本的なことから専門的なことまで分かりやすい説明だった」、「馬とふれあえた」、「ぜひまた参加したい」といった声が寄せられ、大変好評でした。今後さらなる発展が期待されます。
 
馬具装着 頸部触診
 
 
<遺伝子工学実習講座(2)タンパク質コース>
 11月20日(木)〜21日(金)、府中キャンパス学術研究支援総合センターの遺伝子実験施設において、公開講座「遺伝子工学実習講座(2)タンパク質コース」が開催されました。
 本講座は、初心者を対象に講義と実習をとおして遺伝子操作の基礎を学ぶことを目的としており、平成23年度まで実施され、社会人対象のリカレント教育の場として高い評価を得ていた「遺伝子操作アドバンスコース」を一昨年に改編し、今年度で3回目となります。
 実習内容は、大腸菌を培養し、組換えタンパク質の発現を誘導、次に回収した大腸菌から組換えタンパク質を精製し、SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により検出し、抗体との反応により目的のタンパク質であることを確認しました。関連の講義を含めて、遺伝子実験施設の専任教員が全てのプログラムを担当しました。
 9月に実施した「遺伝子工学実習講座(1)DNAコース」と同様に、受講者は大学教員や民間企業の研究開発担当者が中心で、遺伝子実験施設が行う公開講座のリピーターも多く、本講座に対する満足度の高さがうかがえました。
 受講者同士が互いに顔見知りとなり、異分野間の情報ネットワークをとおして、各自の得意分野の拡大に役立つことが期待されます。
 
 
 
<動物を学ぶふれあい教室>
 12月6日(土)、東京農工大学科学博物館において、子供科学教室「動物を学ぶふれあい教室」が開催され、計22名(保護者を含む)が参加しました。
 当日は、子供達は実験用の白衣を纏い、本学学生スタッフのサポートを得ながら、小動物の肛門に体温計を挿し体温を測ったり、聴診器で心音を聴いたり、自分の脈拍数との比較をしました。また、講師からの説明があった後、ウズラの雌雄を見分けたり、足の指の数や耳の形などを観察し、その結果を観察シートに記録しました。
 その後、屋外で山羊の観察を行い、山羊や牛、キリンなどの反芻動物には、上の前歯が無いことを学んだり、山羊やウズラの採血と顕微鏡による観察を行い、哺乳類と鳥類の赤血球の形の違いなどを学びました。
 子供達にとって、6種類もの小動物と触れ合うことができたばかりか、様々な動物の観察をとおして、人間の身体の仕組との違いに驚き、多くの発見を得た一日となりました。
 
白衣を纏い実験に臨む準備 山羊に餌をやり、反芻を観察する様子
 
 
<小動物臨床獣医師養成講座 中級眼科>
 12月7日(日)、府中キャンパス農学部附属動物医療センターにおいて、公開講座「小動物臨床獣医師養成講座 中級眼科」が開催され、7名が受講しました。
 本講座は、「獣医師の卒後再教育プログラム アドバンス イン 農工大!」が主催し、リカレント教育による獣医師のスキルアップ・再就職支援を目的として毎年開催されているもので、豚眼を使って基本的手技を習得できる講座として高い評価を得ており、今年度で3回目となります。
 今回は、麻布大学の印牧信行准教授を講師に迎え、角膜潰瘍や穿孔への外科的アプローチを学びました。
 受講者からは、「基礎からしっかり学ぶことができた」、「角膜について理解が深まり、診療に役立つ」、「講師に直接質問でき、日頃の疑問点が解決できた」という声が寄せられ、大変有意義な講座となりました。
 本講座の詳細はホームページをご覧ください。
 http://www.tuat.ac.jp/~manabi/
 
眼科検査の実際 実習の様子
 
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