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◎ 「高校生のための未来を創るワークショップT」を開催
 7月26日(土)、府中キャンパスにおいて、本学のニーズ展開実践型高度研究人材養成モデル化事業による「高校生のための未来を創るワークショップT」が、米国・コーネル大学との共催により開催されました。
 本ワークショップは、大学院生がファシリテータ(グループワーク等での調整・促進役)という立場で高校生を導きながら、高度な専門的知識を備えた上で、マネジメント能力やコミュニケーション力等に優れ、研究チームの力を最大限に引き出す牽引力あるリーダーを養成するとともに、イノベーション創出力を早い段階から養うため、イノベーション教育を幅広く高校まで波及させることを目的として実施されました。
 当日は、プログラムの冒頭で有江力農学研究院教授より、身近な例からイノベイティブに問題を解決した事例の紹介が行われ、続いてコーネル大学のKeith Perry教授による、世界の食糧問題とその原因について講演が行われました。
 その後、チーフファシリテータのコーネル大学院生Nicole Jaさん、Mauricio Calvinoさん、Giovanna Turanoさん、Sara Keenさんによる、テーマ「Global Solutions for Food Shortage」が発表され、この課題解決に向けて、ワークショップのルールおよび目標についての説明が行われました。続いて高校生と本学大学院生のファシリテータから成る5チームが、政治家、農家、企業人、教育者、一般人の立場から課題解決のためのグループワークを行い、それぞれの立場からイノベイティブな食糧不足解決策の発表を行いました。各グループからは、「移動型食料工場の船上設立」、「将来の農業従事者を増やす具体的な教育改革」、「食料廃棄回避のための実践的方法」等、ユニークなアイデアが次々と提案されました。
 ワークショップには、高校12校から14名の高校生が参加し、終了後の感想では、「予想以上に学び、話せる機会があって楽しかった。」という感想が寄せられるなど、英語でのディスカッションを楽しんでいたことが窺えました。また、ファシリテータの大学院生からは、自身の現在の英語力を再確認するとともに、議論をファシリテートする難しさや楽しさを実感したとの感想が寄せられました。ワークショップ終了後には、高校生とファシリテータの大学院生が交流を深め、有意義なワークショップとなりました。
 
ワークショップルール説明 グループワーク
 
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