学内の動き T行事・イベント
◎ 平成26年度 公開講座を開催
<健康スポーツ講座「テニス・基礎編」>
 5月17日〜6月14日の土曜日の全4回、小金井キャンパスにおいて、健康スポーツ講座「テニス・基礎編」が開催され、16名が受講しました。
 本講座は、基礎技術の習得と試合形式のゲームができるようになることを目的として実施されており、全プログラムを通して、基本的なストローク、ボレー、サーブ、レシーブなどの基本練習が重点的に行われました。
 テニスが初めてという受講者は、マンツーマンでの指導により、体にやさしいテニスを体感してもらい、経験者はダブルスゲームにおいて、ペアとの連携やポジショニングを意識した練習により、新たな技術や知識を習得しました。
 受講者にとって、技術の習得だけでなく、家族や地域住民同士の交流の大切さを実感できる機会となり、講座は好評のうちに終了しました。
 
 
 
<ゴルフスイングメカニズム-理論と実践->
 5月23日〜6月20日の毎週金曜日、府中キャンパスゴルフ練習場において、公開講座「ゴルフスイングメカニズム-理論と実践-(初級者対象)」が開催されました。
 受講者は男性7名で、スキルレベルは初心者から中級者までと幅広い層のゴルフ愛好者が集まりました。
 講座では、運動制御学、運動力学、運動学など様々な視点からゴルフスイングのメカニズムを学んだ上で、「ボールを楽に正確に飛ばす」スイングを修得するための反復練習が行われました。
 講座終了後に行われた懇親会では、受講者から「ゴルフスイングのポイントが理解できた」、「理論を丁寧に学ぶことができた」、「ゴルフのスキルが上達した」といった声が多く寄せられ、受講者の高い満足度がうかがえました。
 
 
<子供科学教室「偏光フィルムを作ってサイエンスしよう!」>
 6月7日(土)、東京農工大学科学博物館において、近隣の小・中学生を対象とした子供科学教室「偏光フィルムを作ってサイエンスしよう!」が開催され、計17名(保護者を含む)が参加しました。
 最初に「偏光」という光の性質についての説明があり、続いて、厚紙と偏光フィルムを用いた偏光メガネ作りが行われ、参加者は本学学生スタッフのサポートを得ながら、熱心に取り組んでいました。
 次に、でき上がった偏光メガネによる観察が行われ、バニラエッセンスを挟んだプレパラートの観察では、思いもよらぬ綺麗な花模様に子どもたちは驚きながらも目を輝かせていました。
 また、様々なフィギュアの観察では、偏光メガネで覗くとフィギュアの影が3D画像のように見え、子供たちはとても不思議がっていました。
 終了後の感想文では、参加者全員が偏光フィルムを通した光の性質に興味を抱き、また同じ実験をやってみたいという声も多く見受けられ、好評な科学教室となりました。
 
偏光メガネを作っている様子 バニラエッセンスを挟んだプレパラートを作っている様子
 
 
<「化学の工学」で考える環境エネルギー問題〜大気中微粒子・バイオマス・ナノ材料の今とこれから>
 6月14日(土)、小金井キャンパスにおいて、高校生を対象とした公開講座「『化学の工学』で考える環境エネルギー問題〜大気中微粒子・バイオマス・ナノ材料の今とこれから」が開催され、30名の定員を大きく超える50名が受講しました。
 当日は、稲澤晋生物システム応用科学府准教授により、「化学反応を使ったナノ材料の作り方」について説明があり、ナノ材料がどのように環境エネルギー問題に役立つ可能性があるのかを学びました。続いて、銭衛華生物システム応用科学府教授から、地球上に豊富に存在するバイオマスから触媒を用いてエネルギー物質を作る方法について、最新の研究例を交えた紹介があり、最後に、ウレット・レンゴロ生物システム応用科学府准教授から、人は一回の呼吸でどれだけの数の微粒子を吸い込んでいるのかなど、大気中微粒子について具体例を交えた説明がありました。
 講座は大学の講義スタイルで進められ、高校では習わない内容を含んでいたため、受講した高校生からは「難しかった」という声も聞かれましたが、「大学の授業の一端に触れられてよかった」、「環境系の話が聞けてうれしかった」などの感想も寄せられました。また、講義終了後に各研究室に移動して、普段見ることのない大学の実験装置を使った実験などを体験することができ、終了後のアンケート結果では、内容に対する受講者の満足度の高さがうかがえました。
 今回の様な取り組みが、将来の若い世代の育成につながるものとして、今後のさらなる発展が期待されます。
 なお、本講座は、大学院生物システム応用科学府と工学部化学システム工学科の共同主催により開催されました。
 
 
 
<子供身近な動物教室>
 7月5日(土)、府中キャンパスにおいて、公開講座「子供身近な動物教室」が開催されました。
 本講座は、鈴木馨広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター)野生動物保護管理分野長が担当し、FSセンターの野生動物保護活動の紹介、動物の観察、ロボットを使った実験、飼育動物との触れ合いなどが行われました。
 実物の観察や実験、触れ合い体験を取り入れたこともあり、受講者の好評を得て大盛況となり、「大きくなったら農工大に入りたい!」、「獣医さんになるのが夢!」という子供もいました。
 この教室は「東京農工大学と地域を結ぶネットワーク事業」に組み込まれており、同ネットワークの「幼稚園・小学校飼育動物ドクター事業」と有機的結びつきを図り、効果的な活動展開を目指しています。
 
ドキドキ聴こえるかな? 興味津々の子供たち
 
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