学内の動き T行事・イベント
◎ 「小畑前学長 最終講義」を開催
 7月17日(日)、アルカディア市ヶ谷(東京・千代田区)において、小畑秀文前学長の最終講義「目と耳を持つ機械を目指した36年―鉄腕アトムに憧れて―」が開催されました。この最終講義は、3月22日に開催を予定していましたが、東日本大震災の発生に伴い延期されていたものです。
 当日は、休日にもかかわらず、学内外の関係者および小畑研究室OB/OG等200名近く参加し、熱気あふれる会場での最終講義となりました。電気電子工学科の黒川隆志学科長による小畑先生の経歴紹介の後、最終講義が1時間半行われ、小畑先生から研究者を目指された経緯を当時の時代背景も含めて説明された後、東京農工大学に赴任されてから36年間の研究内容を、1次元信号(音声)、2次元信号(2次元画像)、3次元信号(3次元画像)の順に、デモンストレーションをふんだんに交えて分かりやすく講義されました。また、これらの研究は、実は、人間の1万倍の聴力をもち、善悪を見分ける目を持つ鉄腕アトムの実現を目指していたことも話されました。いずれの研究トピックも、本来はとても難しく奥が深いのですが、成功だけではなく失敗の体験談も交えた率直なお話で、とても親しみやすくかつ分かりやすいものでした。
 講義の最後には、大学運営に携わられた経験を踏まえての貴重なメッセージとエールが本学教職員へ送られ、参加した全ての人が強い感銘を受けたことが、最終講義後、しばらくの間、拍手が鳴りやまなかったことからも伺えました。
 
 
←前の記事 次の記事→

511号目次へ戻る