「第47回関東学生馬術女子競技大会・馬場馬術競技」で東京農工大学馬術部が団体優勝および石坂さおりさんと悠風号が個人二連覇を達成

 11月14日(土)、日本中央競馬会馬事公苑において「第47回関東学生馬術女子競技大会・馬場馬術競技」が開催され、獣医学科4年生の石坂さおりさんと悠風(ひろかぜ)号が昨年に続き優勝し、二連覇を達成しました。また、獣医学科4年生の五味奈穂子さん(ハーディー号)が第7位、獣医学科4年生の登石裕子さん(蒼風号)が第9位に入賞し、団体においても初優勝しました。
 本競技会は、日本の馬術界の中でも最も層が厚く強豪大学が多い関東地区の20大学から選手が参加し、全日本大会に次ぐレベルの高い試合となっています。
 本学馬術部は、昨年の大会以降、決して順調に過ぎた1年ではなく、石坂さんと悠風号は、6月に開催された関東学生馬術競技大会・馬場馬術競技で第11位に入賞し、全日本学生馬術競技大会へ2年連続での出場権を獲得後、7月に行なわれたヤングライダー選手権大会(22歳以下の選手が出場する全日本レベルの試合でオリンピック選手の登竜門)では6位に入賞するなど順調に成績を上げてきましたが、9月に入り悠風号が突然蹄葉炎を罹り歩くことも人が騎乗することも難しい状態となりました。蹄葉炎は、馬にとって致命的となる恐ろしい蹄の病気で、有名な種牡馬サンデーサイレンス(ディープインパクトの父馬)もこの病気で死亡しています。悠風号は1か月後に控えた全日本学生馬術大会への出場はおろか廃馬も余儀なくされる病状ではありましたが、懸命の治療により奇跡的に全日本学生馬術大会の僅か1週間前に騎乗できるまでに回復し、同大会では、病み上がりの状態にも拘わらず第13位に入賞しました。この大会から2週間後に行なわれた第47回関東学生馬術女子競技大会でも悠風号の体調は全快ではありませんでしたが、石坂さんとの黄金コンビにより無理せず最高の演技を披露し、二連覇を達成しました。
 また、五味さんは、これまで2年間コンビを組んできた星風号が8月に急死し、急遽ハーディー号に乗り換えて出場するなど、多くの困難を乗り切っての初入賞となりました。
 
   
<優勝した石坂さおりさんと悠風号> <(左)団体優勝メンバー左から
登石裕子さん、石坂さおりさん、五味奈穂子さん>
<優勝を記念して法政大学馬術部監督宮木康光氏より寄贈された木札(右)>
 
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