東京農工大学に元気で可愛いアメリカンミニホースの子馬が誕生
〜子馬の愛称を募集!〜

 本学において、世界最小の馬として知られているアメリカンミニホースの牡馬「アップルサイダー」と牝馬「シナモン」の子馬が、8月13日(水)、無事誕生しました。子馬は牝馬で、体重10.9kg、体高50cm、毛色は両親と同じ「鹿毛(かげ)」で、母子共に健康です。

 本学での馬の出産は初めてのことであり、獣医学科教員の指導を受けてミニホースの会と馬術部の学生が出産に向けて万全の体制を整えていました。出産当日の午前6時30分頃、馬術部顧問教員である田谷教授がシナモンの様子を確認したところ、体温や膣部などの状態から出産が近いと判断、馬術部の学生4名が介助に加わり、出産準備に取り掛かりました。全身が出るまでに2分程度で無事、午前7時15分に出産。その30分後には自分で立ち上がりました。

 シナモンの妊娠期間は326日で馬の平均妊娠期間の340日よりやや短かったのですが、アメリカンミニホースの場合20日程度前後することがあり、平均的な妊娠期間の範囲内でした。

 子馬は既に屋外の専用の放牧場で元気に走り回っており、時折、母親であるシナモンの真似をして草を食べる素振りをみせるなど、無邪気な一面もみせています。

 また、子馬の愛称は平成20年8月19日〜平成20年9月8日の期間で、広く学内外から公募することとしました。 

 ○子馬の愛称公募の詳細  →  http://www.tuat.ac.jp/campuslife/mini_horse.pdf
 
<元気に走り回っています!>
 

☆アメリカンミニホースとは
 愛玩用及び馬車用として、馬の体型を維持したまま小型に改良された馬で、見た目にはサラブレットやアラブ種と変わりません。米国では愛好者が多く、競技会や品評会が例年開催されています。運動能力に優れ、馬車を引いたり、障碍を飛んだりすることが得意です。
 
☆親馬略歴
  ○父馬:クイックシルバー・アップルサイダー
 1991年6月26日アメリカ生まれの牡馬。アメリカミニチュアホース協会の正式登録馬。平成15年3月来日。本学獣医学科卒業生で世界的遺伝学者あり本学名誉博士でもある故大野乾(おおの すすむ)博士が、米国カリフォルニアで飼育されていた馬で、博士の死後、夫人の翠(みどり)さんから博士の母校である本学へ教育・研究のために寄贈されました。日本へ来てから日本語を覚え、今では英語と日本語が理解できます。積極的に地域のイベントなどに参加して、馬車を引いたり、ふれあい活動に参加したり、今ではすっかり地域の人気者になっています。
 
○母馬:シドニー・クリーク・シナモン
 1997年7月25日アメリカ生まれの牝馬。平成19年6月来日。「アップルサイダー」のお嫁さん探しをしていましたが、なかなか良い候補が見つからなかったため、翠夫人に相談したところ、「アップルサイダー」の故郷であるカリフォルニアで美しい雌馬「シナモン」を見つけていただき、お嫁さんとして本学に寄贈して下さいました。
 
 
 
☆関係メディア掲載状況
  平成20年8月12日:朝日新聞朝刊、平成20年8月13日:産経新聞朝刊
  平成20年8月14日:朝日新聞朝刊、読売新聞朝刊
  平成20年8月18日:産経新聞朝刊

  平成20年8月22日:東京新聞朝刊
 
☆アメリカンミニホース関係掲載学報
  アップルサイダー号、ジャパンラグビートップリーグで試合球を運ぶ
  http://www.tuat.ac.jp/social/gakuho/2005/444/topics2.html
  学長杯馬術大会ならびにアメリカンミニホースの紹介と来学記念パーティーを開催
  http://www.tuat.ac.jp/social/gakuho/2007/463/topics.html
 
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