学長杯馬術大会ならびにアメリカンミニホースの紹介と
来学記念パーティーを開催

 7月16日(月)に、「第6回東京農工大学学長杯馬術大会ならびにアメリカンミニホースの紹介と来学記念パーティー」が、大学関係者など約100名が参加し、本学馬術施設にて開催されました。まず学長杯は当日朝早くから、本学を含めて7大学が参加して3つの競技を行いましたが、競技は主に4月入部した新入学生が中心となって、馬と一体となった華麗な姿を披露しました。大会後の表彰式では、笹尾教育担当副学長から表彰状の授与が行われ、副学長からは「これからもこの大会にふさわしい安全な馬術に取り組んで頑張ってほしい」旨のあいさつがありました。また、表彰式に先立って、本学名誉博士であった故大野乾博士の令夫人から平成15年に寄贈された通称「アップルサイダー号(牡馬)」に引き続き、今回新たに寄贈されたアメリカンミニホース「シドニー・クリーク・シナモン号(牝馬)」の披露式も行いました。
 その後行われた記念パーティーでは、アップルサイダー号が関係者を乗せて運ぶ姿や、シナモン号と仲良く一緒に写真を撮ったり、また学生同士の活発な交流も行われる等、和やかな雰囲気のなかで無事閉会しました。
 今後、2頭は本学の教育研究ならびに地域社会での諸活動に活用されることとなっています。
 
<表彰式の様子> <シナモン号> <アップルサイダー号>
 
 
【第6回東京農工大学学長杯馬術大会】   
馬術部顧問
農学部獣医学科 教授
田谷 一善
 7月16日(月)に、第6回東京農工大学学長杯馬術大会(学長杯)が開催されました。今回の学長杯には、青山学院大学、立教大学、東京農業大学、日本獣医生命科学大学、日本大学、早稲田大学の6大学と本学の選手が参加しました。
 初めに、学長杯の由来を紹介します。本学馬術部では、安全にクラブ部活動を行うことを目的として、毎年安全馬術大会「瀬崎杯」を開催してきました。この瀬崎杯の名称は、本学農学部農業工学科4年次に在籍していた 故 瀬崎仁君が1986年7月に出場した馬術大会で、不慮の事故により尊い命を失なった事に由来しています。瀬崎君の死後、彼の死を無駄にしないためにも毎年馬術を行う上での安全を見直すと共に、安全な馬術の基本を学ぶ意味を込めた馬術大会を本学で開催してきました。この試合を「瀬崎杯」と称して14年間続けました。その後、これまで続けてきた瀬崎杯にくぎりをつけ、平成14年から大学のクラブ活動を安全に行うための一行事として、本学主催の「学長杯」を新たにスタートしました。学長杯出場の条件は、大学から馬術を始めた選手に限定していることが特徴です。このような学長杯の趣旨に賛同し、参加を希望する大学が年々増加して、最近では馬術関係者からも注目を浴びています。
 今回の学長杯では、本学の選手(1年生と2年生)が大活躍し、各競技種目で上位の成績を修めて団体優勝と今回から新しく設立された大野乾賞(馬場馬術競技と障碍飛越競技の優勝校に授与)を獲得しました。

<障碍飛越競技で優勝した小泉真子さん(農学部地域生態システム学科2年)>
 
【雌アメリカンミニホースの紹介】
 このたび、故大野乾博士(本学名誉博士第1号)令夫人の大野翠様(米国ロサンゼルス在住)から、雌アメリカンミニホース(Sidney Creek Cinnamon, 1997年7月25日生)が本学に寄贈され6月25日に到着しました。シナモン号は、スタイルがとても美しく気立ての良い馬で、すでに馬車と障碍飛越の調教を受けています。大野様からは、平成15年に愛馬の雄アメリカンミニホース(Quicksilvers Apple Cider)を本学に寄贈して頂いており、学生の教育研究や地域社会での社会貢献活動にも大いに活躍しています。

 今後は、この2頭のアメリカンミニホースが本学の教育研究や地域社会での諸活動、近年日本でも次第に注目を浴びている乗馬療法や障害者乗馬、ならびに子供たちの心の健康教育などに大いに活躍してくれるものと期待しています。写真は、藤原友利絵さん(ミニホ−スの会、農学部地域生態システム学科3年)に引かれたシナモン号で、首にかけているのは、米国のホ−スショウで獲得した優勝リボンです。シナモン号は、毎日ミニホ−スの会の学生さんと構内を散歩していますので、ぜひ声をかけてあげてください。
    
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