◎ 「NHK大学ロボコン2006」でロボット研究会が見事優勝
 6月11日に東京・代々木で開催された『NHK大学ロボコン2006〜ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会〜』において、東京農工大学ロボット研究会RURが、並居る強豪大学を抑えて見事優勝を果たしました。これにより、9月にマレーシアの首都クアラルンプールで行われるABUアジア太平洋ロボコンに日本代表として参戦することが決定しました。
 今年のテーマはクアラルンプールのランドマークとして有名なツインタワーです。自動ロボットと手動ロボットでブロックを積み上げて、2本の高いビルとスカイブリッジ(渡り廊下)を作り上げるというルールです。今年は全国から51大学が参加し、まずは書類選考で25大学に絞られました。さらにビデオ選考によって絞られた18大学が6月11日の本選に出場しました。
 試合は予選リーグを勝ち抜けた6大学によるトーナメント戦で争われます。予選リーグを勝ち抜けたのは豊橋技術科学大学、工学院大学、東京大学、金沢工業大学、信州大学、そして東京農工大学です。決勝トーナメントでは、初戦で金沢工業大学、準決勝で豊橋技術科学大学を破り、決勝でディフェンディングチャンピオンの東京大学を下して堂々の優勝を果たしました。
 なお、NHK大学ロボコン2006は、7月17日(月・祝)に放送される予定です。
 
  ※ 番組放送予定  7月17日(月・祝) NHK総合テレビ AM8:35〜9:34
 
 
 
【優勝に寄せて】   東京農工大学ロボット研究会RUR代表
 工学部機械システム工学科4年 北 光一 
 ロボット研究会RURは平成6年に学生有志によって創設され、NHK大学ロボコンを始め各種のロボット競技会に出場しています。授業で学んだ専門知識を実際に手を動かして試行錯誤し、技術を身につけるとともに、チームワークやマネジメントを学ぶ場となっています。実力は年々進歩しており、一昨年のNHK大学ロボコンではベスト4アイデア賞を受賞するなど、その活躍ぶりはテレビや専門誌でも多く取り上げられてきました。しかし、NHK大学ロボコンの優勝という創設当時からの目標への道のりは険しく、これまでに何度も全国の強豪大学の前に涙をのんできました。
 今回、私たちは今年こそ絶対に優勝するという強い意志の下、過去のノウハウを結集し、寝る間も惜しんで日々製作を続け、これまでにない高性能なロボットを作り上げるとともに、メンバー全員でゲームに勝つための戦略について何度も議論を重ねてきました。今はやっとその努力が報われた思いです。
 NHK大学ロボコンの優勝大学は日本代表としてABUロボコンに出場します。ABUとはAsian-Pacific Broadcasting Unionのことで、ABUロボコンではアジア太平洋放送連合に加盟する国と地域から選抜された大学の学生が国を代表して戦います。ABUロボコンは2002年から始まり、これまでに東京、バンコク、ソウル、北京と開催地を移し、今年はクアラルンプールで開催されます。昨年、日本代表の東京大学が日本勢として初優勝を果たしており、我々としてはそれに続く日本勢2連覇を目指してこれからさらにがんばっていきたいと考えております。
  ※ 参考webサイト
      ロボット研究会RURホームページ: http://www.tuat.ac.jp/~rur/
      大学ロボコン公式ホームページ:
          http://www.official-robocon.com/jp/daigaku/daigaku2006/index.html
      ABUロボコン公式ホームページ:
          http://www.official-robocon.com/jp/abu/abu2006/index.html

<表彰式>

<RURの皆さん>

<学長室にて>
 
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