平成17年度大学院連合農学研究科修了式答辞
 本日はお忙しい中、学長を始め諸先生方、並びにご来賓の皆様にご臨席賜り、このような盛大な修了式を挙げていただき、誠にありがとうございます。また、学位記の授与に当たり、皆様方からお心のこもったお祝いの言葉を頂戴し、修了生を代表して厚く御礼申し上げます。
 私たち一同は、連合農学研究科入学以来、指導教官の先生はもちろんのこと、多くの先生方からのご指導を受けながら、自身の研究に取り組んで参りました。修士課程に在学していた当時、わたしは自分に学位がとれるだろうかと自信が持てず進学を迷っていました。そんなとき、ばかでなければできない仕事がある、と背中を押してくださった先生がいました。今にして思えば、その先生の一言で、ばかになって夢中に取り組んできたことが今日につながった気がしています。そして一緒になってばかになってわたしの研究を楽しんで支えてくださった先生に大変感謝しております。研究生活では、直接言葉での指導ではなくとも、先生方の研究に対する姿勢や熱意を通して、時にはお酒の席で、多くのことを教わりました。「本質を見極めること」「自身の研究の社会における役割を意識すること」、そして何よりも「研究を楽しむこと」。研究室で夜遅くまで先生や仲間たちと研究について、人生について語りあったことは忘れがたい思い出です。自由な校風も手伝って、多くの人々と接し、様々な刺激を受け、楽しんで研究に取り組むことができました。そしてその中で出会った人々はかけがえのない財産となりました。
 本日、学位を取得することができましたのは、指導教官を始めとする多くの先生方のご指導、ご鞭撻の賜物です。また励ましあった友人や研究室の仲間たち、研究生活が円滑に送れるよう尽力してくださった職員の皆様、その他研究に協力してくださったすべての方々に心より御礼申し上げます。そして、常に無償の愛で応援してくれた両親に深く感謝します。
 魅力あふれる先生方のもとで、激励の言葉をいただきながら、研究課題を設定、達成して学位論文を作成したことは大きな自信となりました。私たち修了生はこの東京農工大学大学院連合農学研究科を修了したことを誇りに思い、今日という節目を通過点とし、これから真の研究者として、自身の研究をさらに発展させていく決意です。そして、微力ではありますが研究を通じて社会に貢献することができるよう、励んでいきたいと思います。
 最後になりましたが、東京農工大学大学院連合農学研究科のさらなる発展と、皆様方のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げ、答辞とさせていただきます。

   
  平成18年3月17日 

  東京農工大学大学院連合農学研究科代表
資源・環境学専攻  
中下  留美子
   


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