平成16年度卒業式答辞
 日は私達卒業生のために、このような盛大な式典をあげて頂き、まことにありがとうございます。また、お忙しい中ご臨席くださいました学長先生をはじめ、諸先生方、ならびにご来賓の皆様方に卒業生を代表して、心より御礼申し上げます。
 入学して4年の歳月が経ちますが、ちょうど4年前、この会場で入学式を迎えたことを懐かしく思い出します。当時は新たに始まる学生生活や、初めての一人暮らしに期待と不安を感じ、将来に対する具体的な目標もありませんでした。しかし、今日はあの頃にはなかった決意と希望を胸に卒業式を迎えることができました。
 大学生活で得たものはたくさんあります。工学的な知識だけでなく、専門分野の研究、論文の書き方、プレゼン能力など、本当にたくさんのことを学びました。また、多くの人と接し、多くのことを感じ、人間性を深めることもできました。
 このようなすばらしい卒業式を迎えるまでの4年間、私は多くの人に助けられ支えられてきました。学費や生活費を払い、私を大学に行かせてくれた両親をはじめ、ご指導してくださった先生方、大学職員の方々、入学からずっと一緒に勉強してきた友人たち、その他にも多くの人々が私を支えてくれました。この中の誰が抜けても私は今日の卒業式を迎えられなかったと思っています。私の大学生活で得たものの中で最も貴重で大きなものは、このように自分を支えてくれた人々の存在であるように思います。
 長いようで短かった大学生活は今日で終わり、明日からは皆がそれぞれ新しい生活をスタートさせます。今まで励まし合ってきた友人達と離れ、新たな環境で困難にぶつかることもあると思います。しかし、大学生活で得た多くのものを糧にして、自分の選んだ道を責任持って歩んで行こうと思います。そして、これまで自分が支えてもらったように、今度は自分が回りの人々を支え、幸せにできるように努力を続けていくつもりです。
 最後になりましたが、4年間の大学生活をあらゆる面で支えてくれた家族に、この場をかりて改めて深く感謝いたします。ありがとうございました。
 皆様方のさらなる御活躍を心よりお祈り申し上げ、答辞とさせていただきます。


                               平成17年3月25日

                                   東京農工大学工学部電気電子工学科
                                             高山 桂 
 


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