研究室紹介

教育と研究 
『人間と自然の共生を担い手(主体)づくりから考える』  朝岡幸彦
「教育学」には、子どもを中心とした「発達の教育学」の体系と、ヒトの生涯にわたる主体(働き、生活する主体)の形成に注目した「主体形成の教育学」の試みと があります。「環境教育」の多くは、地球レベルでの生態系の破壊と汚染を問題とし、その科学的認識にもとづく課題解決をめざしつつも、自然と融和的な人間 (子ども)の体験と倫理の確立を重視しているように思われます。しかし、国際的に確認された「持続可能な発展」という地球環境問題解決の方向性を、どのよ うに具体化していくのかということは、大きな問題として残されています。まさに、ひとり一人の生活の営みの中に具体的で現実的な環境問題解決の萠芽を、ど れほど見つけだすことができるのかが問われています。こうした環境問題の発見と解決の主体として、人々がどのような実践に取り組んでいくべきか、その過程 で人々はどのように自己変革していくのか、主体形成の環境教育学は考えます。

研究に関連する主なキーワード
環境教育 環境学習 自然体験学習 食農教育 食農学習 食 農業体験 都市と農村 SLE エンパワーメント 自然保護教育 協同組合 公害教育 地域通貨
持続可能な開発のための教育(ESD) NPO・NGO 環境運動
まちづくり 住民参画 地域の教育力 など