アンモニア

クリーンかつ快適な社会に向けて

 肥料原料であり水素貯蔵物質になりうるアンモニアですが現在の製造法は化石燃料に依存しています。そこで水と空気を原料に、自然エネルギーで持ってクリーンにアンモニアを合成させ、肥料の発酵段階で生じる悪臭を分解することで快適に肥料を使用する。それが本研究室の目指すアンモニア社会です。

アンモニア社会

アンモニア社会

熱化学アンモニア合成とは

 現状、アンモニアは化石燃料から得られる水素と空気中の窒素を、化石燃料から得た熱と圧力を用いて合成しています。空気中の窒素と水からアンモニアを合成することができるようになればクリーンかつ持続可能なアンモニア合成システムが構築できます。しかし、窒素と水からのアンモニア合成は単一反応では進行しません。そこで複数の熱化学反応に分割することで反応ギブズエネルギーを下げ、熱と電気を加える事で化石燃料に依存しない再生可能エネルギー空気を原料としたクリーンなアンモニア合成を進行させることを目標としています。
 現在は、一酸化炭素とプラズマを用いた2段のTUATハイブリッドサイクルMARKⅡの実験的な検討を行っています。

熱化学アンモニア合成