カイコ卵の外部形態

 昆虫の卵は、一般には長楕円形で0.5-1mm位である。Clemelis(双翅目)では27×20×20μmと極めて小さく、マイマイカブリでは10mm、カブトムシでは5mmと大きいように種により卵の大きさは様々である。また、産卵時と孵化時で大きさが異なる昆虫(トンボ、シミ、ガロアムシ、アザミウマ、トビゲラ)もある。外部形態についても種により様々である(図1,2)
図1.様々な昆虫の卵 
昆虫発生学/安藤・小林監修(培風館)より
図2.ショウジョウバエの卵
                                 

 カイコの卵は扁平な楕円体で、普通長径1.3mm、短径1.0mm、厚さ0.6mmほどの大きさである。卵の大きさは品種によってほぼその大きさは決まっているが、催青条件、幼虫の飼育条件、蛹の保護環境などによって差が生じる。
  エクダイソンをカイコに投与すると卵は大型化し、高濃度の塩類を投与すると腎臓形卵を産下する。また、倍数性とも関連があり、ZZWW型4倍体、ZWW型3倍体では大卵を産下し、ZZW型3倍体では大小不規則、腎臓形卵を産下する。
 遺伝的突然変異系統としては大卵(Ge)、小形卵(sm)などがある。
 

調査項目
 カイコ卵の外部形態(卵殻)の観察;卵殻の一部を切り取り、卵門(精孔 赤矢印)、気孔(黄色矢印)、卵紋を顕微鏡観察し、スケッチする。

    赤矢印 前極部 精孔 精孔
卵殻の表面の電子顕微鏡写真
1.精孔、2.精孔とその周辺部3.卵紋(包卵皮膜細胞の境界部の盛り上がった隔壁と隔壁の交差する部分の気孔開口部

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