東京農工大学科学技術展2015
 

科学技術展2015によせて

東京農工大学長 松永 是

 科学技術には夢が溢れています。
本学で進められている研究は近年特に顕著になってきている環境、エネルギー、食糧、健康、安全・安心、災害等の問題をはじめとした人類の存続に係わるグローバルな課題を解決し、持続発展可能な社会を創造するため――というと難しく感じるかもしれませんが、つまり私たちは『どうしてこのような現象が起きるのだろう。』という好奇心を追求し、さらに『こんなものがあったらいいのに。』、『こんなことができれば困っている人をもっと助けることができる。』、『これが実現すれば社会がより良くなるだろう。』などたくさんの夢をふくらませ現実化するために、日々研究に邁進しているのです。こうした本学の研究活動を広く学外の方々にも知っていただき、その夢の世界を感じていただこうというのが、この科学技術展の目的です。

 東京農工大学は当初から『グローバルイノベーション』を意識し、柔軟な姿勢と機動力を強みに活動を広げてまいりました。農学と工学の二分野を軸にその融合分野を加えた教育研究を積極的に展開し、分野の枠、国や企業、大学や研究機関等の業種を超えた連携を進め、果敢な制度改革を行って若い力を充分に活かし、また世界的に著名な外国人研究者を中核教員とした戦略的研究チームを作るなどして、世界をリードする最先端のイノベーション研究推進に努めており、既に様々な成果が各界において注目され高い評価をいただいております。

 敷居が高いと思われがちな大学における研究ですが、本日は本学の研究者が夢に向かって一心に挑戦する姿とその成果をご紹介し、少しでも身近に感じていただきたいと思っております。また、皆様ご存じの通り本年も日本人科学者がノーベル賞を受賞しましたが、こうした嬉しいニュースを通じて科学技術の世界に興味を持った方々が、この科学技術展によってさらに夢を広げ、美しい地球の未来を追いかける一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

 どうぞ東京農工大学科学技術展2015をごゆっくりとお楽しみください。そして今後とも本学の進化を見守りご指導いただきたく、よろしくお願いいたします。

実行委員長よりご挨拶

大学院工学研究院 三沢 和彦

 東京農工大学科学技術展2015にお越し頂き、誠にありがとうございます。日本の科学技術は目覚ましく発展し、世界をリードする分野も数多くあります。近年、日本人が受けたノーベル賞の研究対象でも、iPS細胞や青色発光ダイオード、感染症治療薬のように、人類の日々の生活を根本的に変えるような成果が目立ってきているように思います。私たち東京農工大学も、現代社会の中で自らの研究が未来に向けてどのように社会に貢献していけるか、を常に意識して活動をおこなっています。

 そこで、『未来に貢献する農工大のイノベーション』をテーマに、私たちの日々の活動をなるべく大勢の皆様により深く理解していただけるように、科学技術展を開催することにいたしました。

 東京農工大学科学技術展は1987年からほぼ隔年で開催して参りました。また、2006年からは大学の正式な行事となり、特に本学の学園祭に合わせて開催しております。この科学技術展では、高校生から一般市民、企業の方々に至るまで、様々な方を対象に本学の最新の成果をご紹介しております。会場の関係もあって発表件数を限定していますので,各研究室で行われているすべてのテーマを公開できていませんが、その一部をご覧いただき、学生や教員の活発な取組や研究の目標などをご理解いただければ幸いです。また、研究内容についてより深く理解していただくために研究室見学も実施しております。少しでも関心・関連のあるテーマがあれば,見学を通じて是非とも最先端の科学技術に触れていただければありがたく存じます。

 東京農工大学では、この科学技術展のほかにも、小・中学生対象の「子供科学教室」、中学生対象の「未来のスーパー科学者養成プログラム」、高校生対象の「グローバル科学技術人材養成プログラム」をはじめとして、一般の方々にもお楽しみいただける公開講座を多数開催しております。今回の科学技術展をきっかけに、これからも東京農工大学の行事にご関心をお持ちいただけるようでしたら、実行委員会のこの上ない喜びです。

 この機会に、ご来場の皆様の率直なご意見・ご感想なども聞かせていただければ幸いです。今後とも様々な形でご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 本日はご来場ありがとうございました。