東京農工大学工学研究院機械システム工学専攻准教授花崎逸雄の研究室ウェブサイトです.

Hanasaki Lab
  • このサイトについて:
  •  

    花崎研究室のメンバーとして参加を検討されている学生さんはFor Studentsのページを御覧下さい.
    具体的な研究成果を御覧下さる方は論文一覧へのリンクを御利用下さい.
    (以下の欄で紹介している学術雑誌論文は全体の一部です.)

     

  • 最近の大まかな経過:
  •  

    2024年11月26日:
    第14回マイクロ・ナノ工学シンポジウムにて,当研究室から大学院生の加藤颯君が研究発表しました.

     

    2024年11月13日:
    サントリーグローバルイノベーションセンターさんとの共同研究で花崎が実現に貢献した技術(製品名:Lidris(リドリス))を使ったイベントが,グランフロント大阪のCAFE Lab.(カフェラボ)にて1/13までの2ヶ月間開催されます.

     

    2024年11月8日:
    研究室メンバーの皆で高尾山へハイキングに行ってきました.

     

    2024年10月25日:
    JST創発研究支援事業の一環である「動く流れるソフトマテリアル」勉強会にて,花崎が招待講演しました.
    普段異なるコミュニティで活動している研究者達と,共通の問題意識を持っていることも確認した充実のひと時でした.
    既存の前提と異なる価値を生み出す横断的な視点が共有できるのは,発展性の手応えとしても有意義でした.

     

    2024年9月18日:
    日本物理学会第79回年次大会にて,当研究室から坂本道昭さんが研究発表しました.

     

    2024年9月10日:
    日本機械学会年次大会にて,当研究室から大学院生の加藤孟君が研究発表しました.

     

    2024年8月2日:
    機械システム工学科のオープンキャンパス行事「メカワールド」に出展しました.

     

    2024年7月1日:
    『機械の研究』(養賢堂)から「ノイズではないランダムさを扱う応用力学」という総説的な記事を出版しました.
    今回挙げた具体例の多くは熱揺らぎに起因するランダムさですが,カオス的なランダムさは熱揺らぎに限らず普遍的です.
    奇を衒わず衒学的でもなく,理論的基礎に立ち返って実現した先端技術を含め,基礎と応用のつながりを解説しています.

     

    2024年4月22日:
    当研究室の研究成果が,STAM誌のHighlightsで注目の論文として紹介されています.

     

    2024年4月22日:
    当研究室の研究成果が,Science and Technology of Advanced Materials誌のEditor's Choice 2024に選出されました.

     

    2024年4月4日:
    テレビ東京のワールドビジネスサテライトの「トレンドたまご」にて,サントリーグローバルイノベーションセンターさんとの共同研究で花崎が実現に貢献した技術(製品名:リドリス)が紹介されました.

     

    2024年4月2日:
    新しくScience and Technology of Advanced Materials誌から学術雑誌論文を出版しました.
    水に浸すとナノペーパーから出現するハイドロゲルのキリガミ構造による反復可能な負のPoisson比の変形機構を提案・実証すると共に,元の状態への復元に関するレジリエンスとは別のしなやかさの一側面である,外界の条件に応答して新たな状態へ遷移する適応的な変形挙動を,反復負荷材料試験と時系列画像の計測データ解析により明らかにしました.

     

    2024年3月26日:
    当研究室の学生達が卒業・修了しました.研究室にて学位記を授与し,皆で和やかなひとときを過ごしました.

     

    2023年12月26日:
    サントリーグローバルイノベーションセンターさんとの共同研究で花崎が技術の実現に貢献したLiDRが,世界を進化させるテクノロジーを称えるアワード「知財番付2023」の受賞知財となりました.

     

    2023年11月8日:
    第40回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムのフォトコンテストのミリ部門にて,当研究室の作品「大波状に変形した力学的メタマテリアル」(by 中川大輔&花崎逸雄)が最優秀賞を受賞しました.

     

    2023年11月6-8日:
    第14回マイクロ・ナノ工学シンポジウムにて,当研究室から大学院生の中川君と加藤颯君が研究発表しました.

     

    2023年9月5日:
    日本機械学会年次大会にて,本年度もOS「微視的な不均一性を伴う力学現象」を企画して,当研究室からも大学院生の鈴木豪君と村井君が研究発表しました.御参加・御協力下さいました皆様に改めて心より御礼申し上げます.

     

    2023年8月17-18日:
    東京都の高校生向けアウトリーチイベントで「しなやかな機械を実現する力学をオリガミ・キリガミ機構で体験してみよう」という企画を実施しました.当研究室大学院生の中川君と森脇君が素晴らしいサポートをしてくれました.

     

    2023年8月9日:
    第51回可視化情報シンポジウムにて,当研究室から大学院生の渡邊君が研究発表を行いました.

     

    2023年8月3日:
    国際会議IUTAM Symposium on Nonlinear dynamics for design of mechanical systems across different length/time scalesにて,花崎が「Coarse-graining for bridging spatio-temporal scales of soft matter dynamics for engineering science 」という題目で招待講演を行いました.

     

    2023年8月1日:
    国際会議IUTAM Symposium on Nonlinear dynamics for design of mechanical systems across different length/time scalesにて,当研究室から大学院生の森脇君が研究発表をを行いました.

     

    2023年7月14日:
    サントリーグローバルイノベーションセンターさんとの共同研究で花崎が技術の実現に貢献したLiDRが,Tech Director's Association主催の他薦限定第0回テクニカルディレクションアワード(Tech Direction Awards)を受賞しました.

     

    2023年5月1日:
    新しくPhysical Review Research誌から学術雑誌論文を出版しました.
    CNFによりコーヒーリング現象も抑制されたナノペーパーの形成過程において,容器側壁の濡れ性にも依存したランダムさを伴う流動現象を発見しました.マルチスケールの時空間解像度で撮影した像をSPTやPIVで解析することにより,時間・空間的な物理量の不均一性が生じる様子と共に,速度の相関長さで乾燥段階が特徴付けられることを明らかにしました.

     

    2023年3月24日:
    当研究室の学生達が卒業・修了しました.本年度は博士の学位を取得した学生さんもいます.

     

    2023年1月31日:
    新しくPhysical Review E誌から学術雑誌論文を出版しました.
    当研究室で導いたsmectic液晶の力場に基づく粗視化分子動力学法(CGMD)を通じて,固体と流体の側面を併せ持つ,座屈構造遷移の粘弾性挙動を明かにしました.さらに,繰り込み群の方法論により,CGMDでも届かない時空間スケールを網羅するスケーリング理論を構築しました.これにより,既知特性を再現した上で未だ直接計測困難な領域を予見します.

     

    2023年1月6-8日:
    サントリーグローバルイノベーションセンターさんとの共同研究で花崎が技術の実現に貢献したLiDRが,国際的な見本市CESCES 2023 Innovation Awardを受賞しました.流体に秩序を与えることを含め,当研究室の抽象概念が人々の感動へつながったことも感慨深いです.

     

    2023年1月3日:
    新しくScience and Technology of Advanced Materials誌から学術雑誌論文を出版しました.
    セルロースナノファイバー(CNF)から成るナノペーパーを膨潤させてハイドロゲルにする仕組みを顕微鏡動画データ解析で示しました.通常の紙も水に濡らせばひずみますが,ここで扱っている現象は劇的な体積膨張を伴うゲル化です.無色透明なゲルと水との境界が明確でない状況もSingle Particle Tracking (SPT)で扱い,過渡応答と共に明らかにしました.

     

    2022年12月20日:
    当研究室の中川大輔君が日本機械学会第13回マイクロ・ナノ工学シンポジウムにて若手優秀講演表彰受賞しました

     

    2022年11月14-16日:
    第13回マイクロ・ナノ工学シンポジウムにて当研究室から大学院生の中川君と初鹿君が研究発表しました.

     

    2022年11月14日:
    第13回マイクロ・ナノ工学シンポジウム第39回センサ・マイクロマシンと応用システムシンポジウム第14回集積化MEMSシンポジウム化学とマイクロ・ナノシステム学会第46回研究会の4つから成るFuture Technologies from TOKUSHIMAの合同セッションで,花崎が「しなやかな機能につながる応用力学」という題目で招待講演を行いました.

     

    2022年10月27日:
    花崎が発明したParticle Image Diffusometry (PID)に関する解説記事を日本結晶成長学会誌から出版しました.
    熱揺らぎに満ちた動力学により流体から固体が現れる結晶化は「四力」を横断する物理現象です.その中でもソフトマターなどの状態変化を目的に応じて操る際には,統計力学・力学系の視点が重要になります.そのため,実験と理論をつなぐ新たな計測データ解析手法を通じた広大な未踏領域の開拓が,基礎学術と応用技術の両面から期待されています.

     

    2022年9月12-14日:
    日本機械学会年次大会にて,本年度もOS「微視的な不均一性を伴う力学現象」を企画運営して,当研究室からも大学院生の森脇君と渡邊君が研究発表しました.実に3年ぶりの現地開催で,久々に各地から参集して下さった方々と顔を合わせ,感慨深いものでした.御参加・御協力下さいました皆様に改めて心より御礼申し上げます.

     

    2022年8月23日:
    機械システム工学科のオープンキャンパス行事「メカワールド」に出展しました.

     

    2022年7月15日:
    新しくNanomaterials誌から学術雑誌論文を出版しました.
    しなやかな機械を追究する当研究室の着眼点から,力学的メタマテリアルとして伸縮性を確保するキリガミ機構を実装したナノペーパーのレジリエンスを,反復大変形の材料試験における残留ひずみから評価しました.そして,そのレジリエンスを高める基本的な設計指針として,材料の破壊を防ぐための定石である応力集中の緩和が有効であることを示しました.

     

    2022年5月22日:
    地球惑星科学連合大会にて花崎が「顕微鏡動画から宇宙,惑星,そして地球の謎に迫る統計力学的な切り口」("Looking into microscope with statistical mechanics for space, planets, and geoscience")と題して招待講演を行いました.

     

    2022年3月25日:
    当研究室の学生達6名が卒業・修了しました.研究室で学位記授与式を行い皆で和やかなひと時を過ごしました.

     

    2021年11月10日:
    花崎が日本機械学会 マイクロ・ナノ工学部門 新分野開拓表彰受賞しました.

     

    2021年11月9日:
    花崎が日本機械学会 流体工学部門 フロンティア表彰受賞しました.

     

    2021年10月27日:
    花崎が第50回結晶成長国内会議JCCG-50の結晶成長基礎・評価/バイオ有機分科会合同シンポジウム「弱い引力下で進行する結晶化の非侵襲計測」にて招待講演を行いました.

     

    2021年10月13日:
    当研究室B4の初鹿勇成君が機械システム工学科卒業研究中間発表会で優秀講演賞を受賞しました.

     

    2021年9月7日:
    今年も日本機械学会年次大会にてOS「微視的な不均一性を伴う力学現象」を企画運営して当研究室からも講演も行いました.御参加・御協力下さいました皆様に改めて心より御礼申し上げます.

     

    2021年8月31日:
    新しくPhysical Review E誌から学術雑誌論文を出版しました.
    液体と固体の間の性質を持ちフレキシブル・ディスプレイに有用なsmectic液晶は,分子間相互作用の微妙な差異がトポロジー欠陥形成挙動を左右するので,それを扱える粗視化分子動力学法(CGMD)の力場がありませんでした.これに対して,最新の機械学習に基づく多目的最適化により,計算コストの高い全原子MDから的確な力場の獲得に成功しました.

     

    2021年8月27日:
    新しくJournal of Physics: Condensed Matter誌から学術雑誌論文を出版しました.
    流体(ゾル)から高濃度で固体(ゲル)になる物質が,両者の中間でどのように振る舞うのかを測定することは,現在でも容易ではありません.そこで,セルロースナノファイバー(CNF)分散水を例として,プローブ粒子が示すランダムな運動を花崎が考案した対数評価法で解析することにより,流体の中に潜む構造秩序が検出できることを示しました.

     

    2021年5月13日:
    新しくJournal of Physics D誌から学術雑誌論文を出版しました.
    CNF分散水の乾燥によりナノペーパーを作製する研究開発では,従来はナノペーパーのSEM観察かCNF分散水の侵襲的な粘度評価方法に二極化していて,乾燥途中における秩序形成のメカニズムは手つかずでした.本研究では,初期のCNF濃度が非平衡な乾燥過程でレオロジー特性の成り行きを変えることを,最先端の顕微鏡動画データ解析で明らかにしました.

     

    2021年4月20日:
    新しくSoft Matter誌から学術雑誌論文を出版しました.
    当研究室で提案したコーヒーリング現象を抑制する方法のメカニズムを,顕微鏡動画データ解析により明らかにしました.その結果,初期段階ではインクジェット装置に互換性のある低粘度を確保しながら,液滴乾燥の最終段階で高濃度になったCNF群が集団構造を形成して分散質の輸送を抑えるという,空間と時間の両面から現象を操る原理が明らかになりました.

     

    2021年3月25日:
    当研究室の学生達7名が研究室を巣立っていきました.巣立っていく学生達と一緒に短いひと時を過ごしました.

     

    2021年1月14日:
    新しくBiophysical Journal誌から学術雑誌論文を出版しました.
    ランダムな変位分布を拡散係数の対数で評価することにより,混在する複数の特徴を識別できる極めて簡便な「対数評価法」を2015年に花崎が考案し,2015年2017年2019年に異なる場面に応用して汎用性を示しました.今回は満を持して対数評価法の数学的基礎を示すと共に,それが最新の機械学習に匹敵する識別機能を持つことまで明らかにしました.

     

    2020年9月16日:
    今年も日本機械学会年次大会にてOS「微視的な不均一性を伴う力学現象」を企画運営して講演も行いました.
    今年初めて講演して下さった方々も,昨年参加下さった方々も両方いらして,理想的な盛り上がりとなりました.
    多様な話題を横断的な視点で共有できる場を,御一緒に作ることができた皆様に,改めて心より御礼申し上げます.

     

    2020年9月3日:
    オンライン開催となったThe 6th Symposium on Theoretical and Applied Mechanics
    -Theoretical and Applied Mechanics Consortium Kickoff Symposium-に参加して,
    花崎が「Applied statistical mechanics for micro/nano engineering science」という題目で講演を行いました.

     

    2020年7月1日:
    花崎がテニュアを取得して東京農工大学大学院工学研究院准教授となりました.

     

    2020年4月17日:
    新しくAIP Advances誌から学術雑誌論文を出版しました.
    セルロースナノファイバーでできているナノペーパーをフレキシブルデバイス基板に応用する際,プリンティッドエレクトロニクスの技術で導電性インクをインクジェット描画して電気配線などを形成します.銀ナノ粒子型インクに比べて知見の少ない導電性ポリマーインク液滴がナノペーパー上で着滴から乾燥完了までどのように振る舞うのかを明らかにしました.

     

    2020年3月25日:
    当研究室の学部4年生5名と博士前期課程1名が学位記を授与され卒業・修了しました.
    巣立っていく学生達と一緒に短いひと時を過ごしました.

     

    2019年12月18日:
    研究内容紹介のページを全体的に更新しました.

     

    2019年12月5日:
    花崎がデザイン&作成した論文概要の絵が学術雑誌JPCL表紙(Suppl. Cover Art)を飾りました

     

    2019年12月5日:
    私達の研究成果に関する記事が,日本経済新聞社が発行する日経産業新聞に掲載されました.

     

    2019年12月3日:
    新しくACS Appl. Nano Mater.誌から学術雑誌論文を出版しました.
    液体中で基板近傍の広範囲に大量のナノ粒子群を産業用レーザーで捕捉することに成功し,しかもナノ粒子群の2次元的な結晶構造を生成しました.ナノ粒子よりも幅の小さいランダムな凹凸を持つ基板が規則的な構造形成に役立つという意外な発見は,いわゆる液体材料を駆使した可逆的な構造変化が可能な光学結晶デバイス実現にも役立ちます.

     

    2019年11月25日:
    新しくJ. Phys. Chem. Lett.誌から学術雑誌論文を出版しました.プレスリリースも行いました.
    目視で不明な顕微鏡動画を解析し,蛍光染色せずに溶液中の結晶化の前兆となる分子集団挙動の可視化に世界で初めて成功しました.しかも,結晶核生成前の分子群が形成する状態は,ハチミツに匹敵する高い粘度を持つことも明らかにしました.この技術は多様な結晶化の機構を特定でき,分子結晶が必要な医薬品や材料の開発に役立ちます.

     

    2019年11月19日:
    第10回マイクロ・ナノ工学シンポジウムに参加して研究発表を行いました.

     

    2019年10月21日:
    OCU先端光科学シンポジウムにて花崎が「光圧力場とブラウン運動との多様な関係」と題して招待講演を行いました.

     

    2019年10月11日:
    藤田君が卒業研究中間発表会で優秀講演賞を受賞したことを御祝いして皆で茶話会をしました.

     

    2019年10月8日:
    国際会議ATEM19に参加して大平真吾君と小山尚人君が研究発表を行いました.

     

    2019年10月3日:
    当研究室B4の藤田忠興君が機械システム工学科卒業研究中間発表会で優秀講演賞を受賞しました.

     

    2019年9月9日:
    日本機械学会年次大会に参加して研究発表を行いました.また,オーガナイズドセッション(OS)「微視的な不均一性を伴う力学現象」を他のオーガナイザーの皆さんと一緒に企画運営致しました.重要でありながら従来の単一の分類に限定されない力学現象を横断的に議論できる貴重な場となりましたので,来年度も同様に企画致します.

     

    2019年8月26日:
    可視化情報学会学会賞受賞を祝って,また,これから一年の後半に向けて昼食会をしました.

     

    2019年7月26日:
    花崎が第30期可視化情報学会学会賞(奨励賞)を受賞しました.

     

    2019年7月26日:
    可視化情報シンポジウムに参加して研究発表を行いました.

     

    2019年6月17日:
    本橋君の論文が「Most Popular Articles so far」に選出されたことを御祝いして皆で茶話会をしました.

     

    2019年6月13日:
    当研究室の論文が,Nanoscale Advances誌の「Most Popular Articles so far」(これまで最も脚光を浴びた論文)に選出されました.

     

    2019年5月28日:
    新しくJpn. J. Appl. Phys.誌から学術雑誌論文を出版しました.
    フレキシブル・ディスプレイに液晶を応用する場合,限界まで曲げ変形を受けると液晶分子の配列パターンが壊れますが,その力学的な主要支配因子を粗視化分子動力学法に基づく数値解析を通じて検証しました.その結果,曲げ変形の際に現れる特有の分子集団構造の代表寸法と構成要素である液晶分子の長さとの関係が重要であることを明らかにしました.

     

    2019年5月21日:
    新しくJpn. J. Appl. Phys.誌から学術雑誌論文を出版しました.
    ナノ粒子が漂う液滴の固液界面近傍に特定のレーザーを当てるとナノ粒子群がレーザーの力場にトラップ(捕捉)されます.時間無限大の極限ではナノ粒子群の拡散係数はゼロと評価される条件ですが,むしろレーザーが含む非保存力の影響によって,短い時間スケールではバルクより激しい運動が駆動されていることを顕微鏡動画データ解析で明らかにしました.

     

    2019年4月2日:
    新しいチームの体制となり,高尾山へハイキングに行ってきました.
    幸い天気にも恵まれ,日頃は運動不足の人も快調に歩いて楽しみました.

     

    2019年3月26日:
    当研究室の学部4年生4名と博士前期課程2名が学位記を授与され卒業しました.
    歓送会兼謝恩会も行い,巣立っていく学生達と皆で一緒にひと時を過ごしました.

     

    2019年2月13日:
    新しくPhysical Review E誌から学術雑誌論文を出版しました.
    光ピンセットをはじめBrown運動する微粒子をポテンシャル(力場)によってトラップ(捕捉)する場合に,長い歴史の中でポテンシャルの高さだけが捕捉時間を左右すると"信じ"られてきました.しかし,その高さだけでなく形状も捕捉時間に影響を与え,しかも,バネ定数で言えば柔らかい方が捕捉時間が長いという意外な事実を明らかにしました.

     

    2019年1月23-24日:
    新学術領域プロジェクト「光圧によるナノ物質操作と秩序の創生」の公開シンポジウムにて花崎が研究発表を行いました.いわゆる光ピンセットに関してA.Ashkin博士が2018年度のノーベル物理学賞を受賞しましたが,このような技術のさらなる発展にも当研究室の統計力学・力学系の視点が重要であることが認識されてきています.

     

    2018年11月14-16日:
    国際会議MNC2018に参加して坂本,花崎らが研究発表を行いました.

     

    2018年10月16日:
    東京農工大学の学長賞(農工融合論文発表部門)を受賞しました.

     

    2018年10月10日:
    新しくNanoscale Advances誌から学術雑誌論文を出版しました.
    水中に分散したセルロース・ナノファイバー(CNF)が濃度に応じてどのように漂い,あるいは集団構造を形成しているのかSEMやAFMでも光学顕微鏡でも直接観察はできませんが,一般的なコロイド粒子を分散させて光学顕微鏡動画を撮影し,それらの微粒子群の軌跡の特徴から拡散係数や粘度を包含する詳しい特性を明らかにできることを示しました.

     

    2018年9月15日:
    可視化情報シンポジウムに参加して花崎らが発表を行いました.

     

    2018年9月12日:
    日本機械学会年次大会に参加して鶴田君,本橋君,花崎らが発表を行いました.

     

    2018年7月10-12日:
    国際会議EXCON2018に参加して花崎らが研究発表を行いました.

     

    2018年6月12日:
    新しくAIP Advances誌から学術雑誌論文を出版しました.
    これまで,微粒子や分子に関する拡散係数の空間的な分布を高解像度で評価するためには粒子を追跡する必要がありましたが,高濃度だったり小さくて染色もできない場合は粒子の位置を特定できないので不可能でした.それに対し,顕微鏡動画データの新たな解析法を開発し,世界で初めて,そのような条件における拡散係数の空間分布を定量評価可能にしました.

     

    2018年5月22日:
    キャンパス内で研究室の引っ越しをしました.入念な準備と皆の連携により無事に引っ越しができました.

     

    2018年5月3日:
    新しくMicrofluidics and Nanofluidics誌から学術雑誌論文を出版しました.
    Lab-on-a-Chipによる1分子解析の実現に重要なナノ流路において,輸送現象を実験的に計測するためにTIRF(全反射照明蛍光顕微鏡)とトレーサーのナノ粒子が用いられます.ここで,顕微鏡に実装したカメラの露光時間やフレーム間隔には限界があり,ブラウン運動の影響によって見かけの現象と実際の現象との間に生じうる差異を系統的に明らかにしました.

     

    2018年4月14日:
    当研究室の新M2の水村大起君が機械システム工学科修士論文中間発表会の優秀講演賞を受賞しました.

     

    2018年4月12日:
    国際会議 International Conference on Material Strength and Applied Mechanics (MSAM2018)にて
    花崎が「Fabrication mechanics of film structures from aqueous dispersion of cellulose nanofibers」という題目で
    招待講演を行いました.

     

    2018年4月9日:
    国際会議EMN (Energy Materials Nanotechnology) Victoria Meeting にて
    花崎が「A mesoscale approach to the suppression of coffee-ring phenomena in drying droplets」という題目で
    招待講演を行いました.

     

    2018年3月30日:
    新しい研究室メンバーで人数も増えて新年度を迎えるにあたりハイキングに行ってきました.

     

    2018年3月27日:
    当研究室の学部4年生2名と博士前期課程1名が学位記を授与され卒業しました.

     

    2018年3月27日:
    当研究室の大井雄登君が日本機械学会三浦賞を受賞しました

     

    2017年12月28日:
    私たちの論文がScience and Technology of Advanced Materials誌のEditor's Choice Collection 2017に選出されました.

     

    2017年12月28日:
    私たちの論文がScience and Technology of Advanced Materials誌のInfluential Papers 2017に選出されました.

     

    2017年12月16日:
    量子エレクトロニクス研究会にて花崎が「分子や微粒子の動態制御におけるブラウン運動の役割」と題して
    招待講演を行いました.

     

    2017年10月5日:
    当研究室B4の岩田健二君が機械システム工学科卒業研究中間発表会で優秀講演賞を受賞しました

     

    2017年9月30日:
    国際会議ICMaSS (International Conference on Materials and Systems for Sustainability)に参加して,
    本橋励治君が研究発表を行いました

     

    2017年9月27日:
    私たちの論文SciTechNetwork Japanでプレスリリースされました.

     

    2017年8月31日:
    新しくPhysical Review E誌から学術雑誌論文を出版しました.
    ペンからインクが出る時に色の濃さが変わらないのは,顔料微粒子が流路幅より小さいからです.しかしナノ流路では,粒子と流路幅の大小関係を満たしても,ブラウン運動により周囲の流体に比べ微粒子の輸送率が変わり得ることを明らかにしました.これは,Lab-on-a-Chipから多孔質濾過やクロマトグラフィーまで,多岐に渡る応用で重要になる普遍的知見です.

     

    2017年8月17日:
    新しくMicro & Nano Letters誌から学術雑誌論文を出版しました.
    動画データから微粒子群を追跡するアルゴリズムは数多くありますが,解析用の入力パラメータとして,生じ得る変位の閾値を必要とします.そこで,変位の閾値に影響を受けない新たな拡散係数の評価法を開発しました.大き過ぎる変位閾値を設定しても,誤認と本物の軌跡を統計的に識別できるので,変位閾値の設定に必要な試行錯誤を解消します.

     

    2017年8月17日:
    新しくMicro & Nano Letters誌から学術雑誌論文を出版しました.
    金属材料から歪みシリコンまで,残留応力は産業上も日常的に活用されています.ここでは,微粒子群とセルロース・ナノファイバー(CNF)から形成した複合材料の残留応力状態を,簡便な実験手法と緻密なデータ解析により明らかにしました.光分散材から表面コーティングに至るまで,CNFを活用した新たな材料の多様な応用に役立つ知見です.

     

    2017年8月17日:
    新しくMicro & Nano Letters誌から学術雑誌論文を出版しました.
    セルロース・ナノファイバー(CNF)からナノペーパー(薄膜・基板)を構成する際には,CNF分散水を乾燥して流体から固体を形成します.その過程ではコーヒーリング現象を始め,均一なナノペーパー形成を阻む現象が起きる場合があります.そこで,不均一さの因子を識別しながら,均一な薄膜を形成するための基本的な力学条件を明らかにしました.

     

    2017年5月20日:
    私たちの論文Asahi Shimbun DigitalPhys.orgでプレスリリースされました.


    2017年5月9日:
    新しくScience ant Technology of Advanced Materials誌から学術雑誌論文を出版しました.
    環境に優しい材料のセルロース・ナノファイバー(Cellulose Nanofiber; CNF)により,基板上に塗布した微粒子分散液のコーヒーリング現象を抑えて均一な製膜を実現しました.そして,その力学現象の様子をmicroPIVにより可視化しました.この知見は,プリンティッド・エレクトロニクスやメタマテリアルの開発などに役立ちます.

     

    2017年4月22日:
    当研究室の新M2の大井雄登君が機械システム工学科修士論文中間発表会の優秀講演賞を受賞しました.
    また,東京農工大学教育研究振興財団からも表彰を受けました.

     

    2017年4月1日:
    新たな年度をB4からDCまでの学生達と共に迎えました.次回配属時からB4定員が増える予定です.

     

    2017年3月24日:
    当研究室第一期生の学部4年生2名が学位記を授与され卒業しました.

     

    2016年12月16-18日:
    国際会議MNST2016(International Symposium on Micro-Nano Science and Technology 2016)に参加して
    大井雄登君,水村大起君,本橋励治君が研究発表を行いました.

     

    2016年10月26日:
    当研究室B4の水村大起君が機械システム工学科卒業研究中間発表会で優秀講演賞を受賞しました.

     

    2016年10月12日:
    国際会議EMN (Energy Materials Nanotechnology) Meeting on Computation and Theoryにて
    花崎が「Structural order in nanofluidic materials」という題目で招待講演を行いました.

     

    2016年9月12日:
    日本機械学会年次大会の先端技術フォーラムにて「ナノ・マイクロ流動現象のカギを握る熱揺らぎ」という題目で
    花崎が招待講演を行いました.9/14に通常講演も行いました.

     

    2016年6月18日:
    バイオレオロジー・リサーチ・フォーラムにて花崎が招待講演を行いました.

     

    2016年4月1日:
    記念すべき第一期生となる新たなメンバーが加わりました.

     

    2016年3月16日:
    新しくAnalytical Chemistry誌から学術雑誌論文を出版しました.
    棒状や楕円体の粒子が示す一様媒質中のBrown運動に対して,配向情報のない軌跡データのみから拡散異方性を定量評価する新しい手法を開発しました.以前,大偏差原理に基づく普遍的な観点から示したアプローチに対して,今回は目的を絞り込むことで統計量の収束が格段に速くなりました.複数の手法があるとメカニズムの追究可能性も広がります.

     

    2016年3月4日:
    新しくJournal of Chemical Physics誌から学術雑誌論文を出版しました.
    分子論的な摩擦係数がマクロな流体力学の流動抵抗と差異を生じ得ることを示しました.これはLangevin方程式の前提を超える現象の一環ですが,実は水中のイオン流動など多くの場面に関係するため,電気泳動,電気浸透流,熱泳動,イオン液体,Paulトラップ,流動抵抗低減技術,一分子計測などの多様な技術開発に関連する普遍的な知見です.

     

    2015年11月5日:
    新しくJpn. J. Appl. Phys.誌から学術雑誌論文を出版しました.
    一分子追跡実験(Single-molecule tracking)で得られた軌跡データ群から,対象の事前知識が必要な閾値などのパラメータを用いず,壁面吸着が支配的な個体とそうでない個体の挙動を統計的に識別して定量評価できる手法を開発しました.ハードウェア構成の変更が不要で簡便な「コロンブスの卵」的アプローチで,TIRFなど界面近傍の現象を扱う際にとても便利です.

     

    2015年7月23日:
    研究室ウェブサイトを立ち上げました.

     

    2015年7月14日:
    花崎が大阪大学総長奨励賞(研究部門)を受賞しました.

     

    2015年7月1日:
    花崎が東京農工大学 テニュアトラック推進機構(兼務先:工学研究院機械システム工学専攻)のテニュアトラック特任准教授に着任しました.


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