2018年9月18日 - 20日
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HYDRUSワークショップ (2018年9月20日) | ||||
要旨
地表面と地下水面に横たわる不飽和領域である『ベイドーズゾーン』は地下水や河川を涵養するだけでなく,汚染物質の緩衝帯であり,また,様々な農業活動を支えるなど重要な役目を果たしており,ベイドーズゾーン内の物質移動の正確で信頼のおける予測は非常に重要です。今日,ベイドーズゾーン内の複雑な物理・化学・生物現象の数値計算による解析が多く行われ,研究・教育・あるいは現場で用いられるようになってきました。このワークショップの目的は,土壌などの多孔質体中の物質移動のモデル化や数値解析に関する研究例や応用例を発表し議論する場を設けることです。本ワークショップは,不飽和土中の水分・溶質・熱の移動解析プログラムHYDRUS の主な開発者の一人であるカリフォルニア大学リバーサイド校のJirka Simunek教授が東京農工大学を訪問中に開催いたしますが,HYDRUSに限らず幅広く数値解析に関する研究発表を募集いたします。今から10年前の2008年に,「HYDRUSによる不飽和土中の水分・溶質移動数値計算」と題したワークショップを開催いたしました。HYDRUSは必ずしも一つのパッケージとして完結するのではなく,他のプログラムとのカップリング等が進んでおり,今回は広く多孔質体中の数値解析ということをテーマに研究発表を募集することといたしました。
本ワークショップは下記の要領で開催いたします。なお,ワークショップに合わせて国際誌にて特集号を組む予定です。参加登録や内容に関する質問は,ホームページを参照するか,主催者(連絡先は最終ページにまとめてあります)に直接おたずねください。。
共催:農業農村工学会土壌物理研究部会
開催日時・場所
時間:2018年9月20日(木)午前9時00分〜午後5時00分(以降ポスターセッション)
参加申込締め切りました
参加費(前日の講習会に参加する方は無料です):
宿泊は各自手配してください。
目的
この講習会は,参加者が講習会終了後にHYDRUS-1D,HYDRUS-2D/3DといったウィンドウズPC用ソフトウェアを使って,自分で土中の水分・溶質移動の計算を行えるようにすることを目的とします。この講習会の初日は,土中の水分・溶質移動の基礎的な理論から,有限要素法を使った水分移動および溶質移動の基礎方程式を解く方法について講義し,不飽和多孔質体の水理特性関数のモデリングについて解説後,上記ソフトを使った演習をする予定です。二日目は不飽和土中の水分・溶質移動,ダム内不飽和-飽和水分移動,暗渠排水への水分・溶質移動などの応用例を使った,データの入力に関する演習が中心となります。また,一次元・二次元の逆解析問題についても,デモンストレーションを行います。本講習会の詳細に関してはホームページをご覧ください。既にHYDRUSを使っている方はもとより,土中水分・溶質移動の数値計算に関心をお持ちの多くの方のご参加をお待ちしております。
講師
開催日時・場所
時間:2018年9月18日(火)・19日(水) 午前9時00分〜午後6時00分(途中休憩あり)
参加申込は締め切りました
参加費(参加申し込み後,支払い方法を連絡します):一般20,000円,学生5,000円(講習会参加者は翌日のワークショップの参加費は免除します。)
宿泊は各自手配してください。農工大の宿泊施設に現在使えません。
当日はPCを使った講習会となりますので,各自ノートパソコンを持参してください。なおソフトの事前購入は,必要ありません。
取出伸夫 |
Last update: March 23, 2018