忘れ物通知システム
忘れ物通知システム
Take me with You! (2002,2003)
次のようなシナリオを考えます.
”Fujiさんは大阪でPM2時から会議があるが現在は東京にいる.そして,大阪では午後からにわか雨があると天気予報では言っているが,そのような天気予報を見る時間がないまま傘を持たずに出かけようとしている.ドアを開けて外に出ようとすると,所持している携帯電話にメールが入り傘を持っていった方が良いと教えてくれた.”
このシナリオは,次のようなコンテクスト情報を用いています.
ドアの開閉により「出かけようとしている」という現在のコンテクスト情報
個人のスケジュール情報から得られる行き先と滞在時間(=帰宅時間)という未来のコンテクスト情報
Web上で提供されているその場所とその時間の天気予報という未来のコンテクスト情報
その天候で必要とされるモノの帯同状況という現在のコンテクスト情報
ここで,ドアの開閉には加速度センサの時系列データの特徴パターンを用い,必要なモノの帯同状況は各モノにつけられているという前提のタグとネクタイピンや携帯電話といった本人と常に一緒にあるとみなせるものとの同時検出状況から判断しています.
このアプリケーションについては,以下の論文にて説明しています.
Kaori Fujinami, Tetsuo Yamabe, Tatsuo Nakajima; "Take me with you!": A Case Study of Context-aware Application integrating Cyber and Physical Spaces, ACM Symposium on Applied Computing(SAC) 2004, Nicosia, Cyprus, March, 2004.
藤波香織,山邉哲生,中島達夫;“コンテクストアウェアなアプリケーションフレームワークにおけるメタコンテクスト情報の利用方法の提案とその応用”,第6回プログラミングおよびシステムに関するワークショップ(SPA'03).
藤波香織,山邉哲生,中島達夫;“コンテクストアウェアなアプリケーションフレームワークにおけるメタコンテクスト情報の利用方法の提案とその応用”,日本ソフトウェア科学会 コンピュータソフトウェア誌,pp.46-59, Vol.21, No.1, January, 2004.