個人適応と信頼感維持機構による省資源行動強化のためのインタラクティブシステム
個人適応と信頼感維持機構による省資源行動強化のためのインタラクティブシステム
2010年度:藤波香織,中條拓伯,西條洸介,宗官祥史,VU Thuy Trang, BOONYASITPICHAI Nuttapon(農工大), Juha Röning, Jaakko Suutala, Pekka Siirtola, Ari Pitkänen, Tuomo Alasalmi(オウル大学)
2011年度: 藤波香織,中條拓伯,宗官祥史,VU Thuy Trang,村田哲史,河内智志,加賀爪翔太,田口宏明(農工大), Juha Röning, Jaakko Suutala, Pekka Siirtola, Ari Pitkänen, Tuomo Alasalmi(オウル大学)
2012年度: 藤波香織,中條拓伯,村田哲史,河内智志,加賀爪翔太,田口宏明,小池恵介,山下翔太(農工大), Juha Röning, Jaakko Suutala, Tuomo Alasalmi(オウル大学)
2013年度(JSPS/AF予算外):藤波香織,加賀爪翔太,田口宏明,岡崎侑哉
2014年度(JSPS/AF予算外);藤波香織,岡崎侑哉
本研究では,持続可能な社会の実現に向けて日々の生活の中で消費する資源(電力および水)の無駄をなくすよう,利用者やその場の状況に応じて最適な内容・方法で利用者に働きかけるシステムの設計原理を明らかにすることを目的とします.システムによる効果的な働きかけのための最上位の仮説的設計原理として,1)利用者がそれを受け入れる準備ができた状態であること,2)システムと利用者の間に信頼関係が存在することを掲げ,この設計原理の中核をなす,a)最適なタイミングの特定とその決定,b)信頼関係構築に必要な情報や手続きの特定,についてHuman-Computer Interaction,機械学習,の面からアプローチし,組み込みシステムとして実現したうえでユーザ評価を実施する予定です.
本研究は日本学術振興会二国間交流事業・共同研究の支援のもとオウル大学の研究者とともに2011年1月から2012年12月までの2カ年の予定で実施します.研究の進展とともに随時更新します.
サブプロジェクト
本研究は以下で発表しました.
(学生奨励賞)山下翔太,藤波香織;“節水行動の促進に向けた水道使用時の水の無駄遣い行動の認識”, 第75回情報処理学会全国大会,2W-6,2013年3月6日.
Trang Thuy Vu, Akifumi Sokan, Hironori Nakajo, Kaori Fujinami, Jaakko Suutala, Pekka Siirtola, Tuomo Alasalmi, Ari Pitkänen and Juha Röning; “Detecting Water Waste Activities for Water-Efficient Living”, In Proceedings of the 13rd International Conference on Ubiquitous Computing (UbiComp2011) (poster), pp. 579-580, September 2011.
Trang Thuy Vu, Akifumi Sokan, Hironori Nakajo, Kaori Fujinami, Jaakko Suutala, Pekka Siirtola, Tuomo Alasalmi, Ari Pitkänen and Juha Röning; “Feature Selection and Activity Recognition to Detect Water Waste from Water Tap Usage”, In Proceedings of the 1st International Workshop on Cyber-Physical Systems, Networks, and Applications (CPSNA’11), pp. 138-141, August 2011.
PerFridge: Persuasive Feedback System for Motivating to Conserve Energy on the Refrigerator(村田哲史,加賀爪翔太,宗官祥史)
近年,冷蔵庫やテレビなどの家電製品は高性能化の一途を辿っていますが,それに伴ってエネルギー資源の消費が社会的な課題になっています.本サブプロジェクトでは冷蔵庫に焦点を当て,使用時の無駄な行動をユーザへ通知することで節電への動機づけを行うシステムの実現を目指します.具体的には,システムを実現するうえで必要な冷蔵庫使用時の無駄検出技術の開発と節電の動機付けを効果的に行うためのフィードバック手法について調査を行います.
本研究は以下で発表しました(発表します).
(学生奨励賞)加賀爪翔太,藤波香織;“省資源行動促進システムにおける聴覚情報提示手法の提案”, 第76回情報処理学会全国大会,2014年3月12日.
(学生奨励賞)田口宏明,藤波香織;“省資源行動の変容段階を考慮した動機付け戦略の切り換え手法”, 第76回情報処理学会全国大会,2014年3月11日.
Kaori Fujinami, Shota Kagatsume, Satoshi Murata, Tuomo Alasalmi, Jaakko Suutala and Juha Röning; “An Augmented Refrigerator with the Awareness of Wasteful Electricity Usage”, Advanced and Applied Convergence Letters (AACL) 01, pp. 75-78, Seoul, South Korea, 15 November, 2013. (Presented as an invited paper in the 1st International Symposium on Advanced and Applied Convergence: ISAAC2013)
加賀爪翔太,村田哲史,Jaakko Suutala,Tuomo Alasalmi,Juha Roning,藤波香織;“冷蔵庫利用時の無駄遣い行動を反映した省資源行動促進システムの評価”, 第75回情報処理学会全国大会,2W-4,2013年3月6日.
Satoshi Murata, Shota Kagatsume, Hiroaki Taguchi, and Kaori Fujinami; “PerFridge: An Augmented Refrigerator that Detects and Presents Wasteful Usage for Eco-Persuasion”, To appear in Proc. of the 10th IEEE/IFIP International Conference on Embedded and Ubiquitous Computing (EUC’12), Pafos, Cyprus, December 2010.
村田哲史,加賀爪翔太,田口宏明,藤波香織;“冷蔵庫における利用者の無駄行動を反映した省資源行動促進システムの提案”, 情報処理学会ユビキタスコンピューティングシステム研究会第21回発表会(UBI35),情報処理学会研究報告 Vol. 2012-UBI-35 No.2, pp. 1-8, 2012年7月14日.
村田哲史,宗官祥史,藤波香織; “冷蔵庫の利用における節電の動機づけシステムの提案~無駄行動の検出とフィードバック方法の基礎検討~”,第74回情報処理学会全国大会,2012年3月.