学習・教育目標と評価基準
 

森林科学とは,森林をとりまく諸課題について,自然科学,人文・社会科学を通じて考究し,森林にかかわる資源・環境を持続的発展させるための総合的学問である。その学習・教育目標を以下に示す。
 

(A)
科学技術を展開していくうえでの社会的責任を自覚し,森林科学に関する技術を多くの側面から理解できる豊かな人間性と国際感覚を育てる。
 
(B)
森林科学に関する専門知識とそれを理解するために必要な科学技術の基礎および周辺領域の科学的知識を有し,これらの知識と技術を総合化させて森林資源や地域環境の創造と設計を行い,それらの問題解決ができる能力を育てる。
 
(C)
森林をとりまく諸課題の解決にむけて企画,情報収集,解析を持続的におこない,科学的な根拠に基づく提案をとりまとめる研究開発,それを社会へ的確に伝え説明するなど技術者として活動する能力を育てる。
 

上記の3つの教育目標における具体的な内容
 
 


教育目標(A):技術者倫理と豊かな人間性
 
(A-1) 科学技術を展開していくうえでの社会的責任を,技術と人間,社会,自然との関係を理解することから学習し,技術者としての倫理意識を養う。
(A-2) 森林科学における技術を多くの側面から理解させるため,自然や環境・生命という観点から文化や思想,歴史や社会・経済の国際的・地域的な多様性や価値観の相違を学習する。
(A-3) 豊かな人間性と国際感覚を持つうえで基礎となる人文・社会科学や語学を学習し,スポーツを通じた交流や健康に対する自己管理能力を養う。

教育目標(B):森林科学技術の学習と展開
 
(B-1) 数学,自然科学,情報科学など科学技術の基礎を学習し,専門知識を真に理解する能力を養う。
(B-2) 森林科学の基礎的な専門知識とともに周辺領域の科学技術などを学習し,地域環境全体を理解し問題を発見する能力を養う。

(B-3)
森林科学に関する専門技術を体得し,森林科学から周辺領域も含めた諸問題を現場で解決する能力を養う。

教育目標(C):技術者として活動する能力
 
(C-1) ゼミナール方式の授業や卒論で課題解決のための企画,情報収集,解析,発表の方法を学習し,そこでの討論を通して説明や交渉能力を養う。
(C-2) 各種実習や卒論で課題に対し自立して仕事を進めるとともに,他者と協力して効率よく期限内に結果を出すための協調性や先導の能力を養う。
(C-3) 技術者として常に研鑚し新しい知識と技術を学習するとともに,科学技術に対する社会からの期待や批判を把握し,各現場で技術を応用し開発する能力を養う。

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