片山 葉子

コンパ会場にて

研究のテーマ・内容

 物質循環,特にイオウ循環にかかわる微生物と,石造文化財の劣化に寄与する微生物について,生態学,生理・生化学,分子生態学などの手法を用いて調べています。
 硫化カルボニル(分子式 COS)は生物にとって有害であるとともに,気候変動にも影響を与える化合物であり,その発生や分解には自然界の微生物が重要な役割を担うことが明らかとなっています。 これまでの研究により,土壌は強力なCOSの吸収源であることが示され,その分解に関与する微生物も複数株分離されています。 そこで,これらの菌株を用い,工場から排出されるガスからCOSを除去することを試みます。 また,COS発生源についても,関与する細菌株について,生理学・生化学・分子生態学などの手法を駆使して解析を行うことにより,COSのフラックスへの微生物の寄与を解明します。
 石材は微生物の作用によって少しずつ劣化を受け,これは石造文化財の保存・修復にとって大きな問題となっています。 カンボジアのアンコール遺跡をフィールドとして,劣化部位の微生物叢を分子生態学的手法で調べ,微生物被害の軽減と文化財保存につながる対策を策定すること目指します。


所属学会


これまでに発表した論文

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その他の著作

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