東京農工大学環境資源科学科

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環境資源科学科AO入試

東京農工大学

東京農工大学農学部


楊宗興(ようむねおき) 教授
生物圏物質循環解析分野


研究室で行っている研究の内容

  金星や火星の大気は地球とは全く異り,ほとんどが CO2 です。「ガイア」理論を生み出したラブロックは,かつてこのことを証拠に,これら惑星に生命は生息していないだろうと推測したのでした。地球の生命活動の結果,恐らく作りだされているある安定な大気−生態系システムのことを生物圏と呼んでいます。 生物圏を今の状態に維持している大気−土壌−水−植物間の物質サイクルとは一体どのような内容のものなのか,そして近年グローバルな環境問題として問題になっているように,我々の人間活動は,どのような撹乱をそこに引き起こそうとしているのか。このことを,気体,水,土壌,植物などの化学分析・同位体分析から明らかにしようとしています。 たとえば,多摩川中〜上流域の森林渓流水も調査の対象にしています。この調査の結果, NO3- という重要な水質成分が,汚濁源がないのに地域によって数十倍も異なり,見過ごせない環境変化が森林に生じ始めていることがわかってきました。

主な担当授業科目とその内容

  主に担当しているのは「地圏環境学」という科目です。地球だけにしかない土壌とはどのようなものかを中心に,岩石圏,土壌,生態系,大気圏,水圏にもふれながら,地球の環境の構造と機能について解説します。たとえば,月面着陸の映像で映し出されましたが,月の表面にも地球と同じような月の「土」があって,専門的な言葉ではレゴリスと呼ばれます。しかし,これは地球の土壌とは違うものです。どう違うのか? この授業のある回の最後には,このような「月の土と地球の土の違い」について小テストを出します。この授業を聞いていると,こうした行ったことも,どの本にも書かれていない月の土壌と地球の土壌の間の様々な違いについて,答えられるようになります。ではもう一つ問題。地球にはプレートテクトニクスというものがあります。地球の表面はいくつかのプレートからできていて,それらが動くことによって地球の様々な地学現象が引き起こされていることは聞いたことがあると思います。では,もし仮にプレートテクトニクスが無くなったとしたら,地球はどのような世界になると思いますか?

環境資源科学科を希望する受験生に向けて

 かつて“公害”と呼ばれた環境の問題の多くはかなり改善が進んできましたが,その一方で, 21 世紀の私たちの前には,新たな重大な環境問題がいくつも立ちはだかっています。地球の環境を将来にわたって健全に保っていくためには,それらの解決を図っていくことがどうしても必要です。たとえば温室効果ガスによる地球温暖化の問題。このような大きな問題に取り組むためには,正確な科学的知識を身につけ,近視眼的でない大きな価値観を育んだ,専門家と市民とを仲介できるような人材が求められるでしょう。私たちが送り出したいと思っているのはこのような人材です。環境と資源の問題に関心があり,問題解決への貢献に意欲を持つ人が本学科に来てくれることを待っています。

より細かい情報

研究室名 社会・生物地球化学研究室 http://www.tuat.ac.jp/~yoh-lab/
居室 府中 2 号館 3 階 324 号室
専門分野 生物地球化学 陸水学