元来の「農」には現代社会で喪失しつつある農の営みを通した人格形成や自然観の醸成などの機能があり、その機能に着目する。つまり、生産至上主義的な農ではなく、現代社会だからこそ生産を第一目的としない「新しい農」の重要な役割があると考える。特に、都市型農業のひとつのあり方として、農を通した教育や社会形成、農を通した精神疾患のリハビリ等の実践の場としての意義を人間の生理的側面から探究する。