1.雨宮勇斗,東野晃典,高橋麻耶,富岡由香里,松本令以,鈴木 馨(2010)野生鳥類の展示利用に向けた馴化の試み.日本比較臨床医学会誌18:27-36 傷病で保護されたものの確実に放野不可と判断された野鳥5例に対して、展示利用を想定した視覚および聴覚刺激からなる負荷を与え、その影響・効果を観察した。結論として、試みた負荷刺激は体重減少などを引き起こすことなく安全であり、環境に適応した行動をみせる個体や、不安から落ち着きを取り戻す個体もみられるなど、有効な馴化処置であると同時に、展示利用に不向きな個体の判別にも利用できると判断され、展示利用に向けて踏むべき段階になりうると考えられた。
これからの課題として,雑木林の林床管理で生じる落ち葉などの有機物や,放棄された竹林の管理による竹材の有効な利用法,利用を促進するしくみなどを研究したい.