効率的・環境親和型の林業技術

岩岡 正博

山の改変の少ない狭い幅員の路網を利用した、安全性や効率が高く、労働負荷の小さい作業システム構築のための、小型機械の開発ならびに作業システム最適化手法の検討。


戸田 浩人

針葉樹人工林を健全な森林として維持し、木材生産機能、水源涵養機能などをはじめとした公益的機能を発揮させるためには、下刈、徐伐、間伐などの保育作業を行う必要がある。近年、戦後の拡大造林期の人工林が伐期を迎え、主伐に近い間伐施業が行われはじめている。効率のよい作業をめざし、強度の列状間伐や群状伐採も多くなっていくと考えられる。こうした作業では、収穫の効率だけでなく伐採後の目標林形はもちろん、水源涵養機能などの生態系サービスの発揮へも配慮することが求められる。
通常の間伐から強度列状間伐、複層林や針広混交林を目標とした群状伐採地などで、伐採前後の立地環境、土壌理化学性および下層植生や残存木の成長変化を調査し、より効率的でかつ環境親和型の森林施業を考えるうえで重要な基礎情報を集めている。将来的には、立地環境から目標とする森林の施業方法が選択できるシステムに高めて行きたい。


松本 武

低環境負荷かつ高効率な作業路網の配置計画。