タイトル画像

教育と研究☆


『人間と自然の共生を担い手(主体)づくりから考える』  朝岡幸彦

「教育学」には、子どもを中心とした「発達の教育学」の体系と、ヒトの生涯にわたる主体(働き、生活する主体)の形成に注目した「主体形成の教育学」の試みとがあります。「環境教育」の多くは、地球レベルでの生態系の破壊と汚染を問題とし、その科学的認識にもとづく課題解決をめざしつつも、自然と融和的な人間(子ども)の体験と倫理の確立を重視しているように思われます。しかし、国際的に確認された「持続可能な発展」という地球環境問題解決の方向性を、どのように具体化していくのかということは、大きな問題として残されています。まさに、ひとり一人の生活の営みの中に具体的で現実的な環境問題解決の萠芽を、どれほど見つけだすことができるのかが問われています。こうした環境問題の発見と解決の主体として、人々がどのような実践に取り組んでいくべきか、その過程で人々はどのように自己変革していくのか、主体形成の環境教育学は考えます。                                              

 



  研究に関連する主なキーワード

 環境教育 環境学習 自然体験学習 食農教育 食農学習 食 農業体験 都市と農村 SLE エンパワーメント  自然保護教育 持続可能な開発のための教育(ESD) 協同組合 NPO・NGO 環境運動 公害教育 まちづくり 地域通貨 住民参画 地域の教育力 など

  2006年度研究体系

  磯辺塾
  
  元千葉大学・東京農業大学教授である磯辺俊彦先生を招き、経済・開発・農業・農村・食農教育・食農学習等をテーマに研究をすすめます。

 協同組合研究会(山田研究会)
  
  下郷・徳力プロジェクト

 自然保護教育研究会
  
  東京学芸大学小川潔先生とともに、自然保護教育の歴史・活動・展開に関する研究を行います。

 
自然体験学習研究会
  
  自然体験学習論に関する研究動向を総括し、補完的な情報収集を行ったうえで、自然体験学習系環境教育の指導者養成カリキュラム策定に関する総合的な研究をすすめます。


  千野塾
  
  東京農工大学名誉教授千野陽一先生と、これまでの社会教育の蓄積についてその基礎を学びます。

  「月刊社会教育」を読む会
 
  「月刊社会教育」を題材に、社会教育職員の方などとともに現在の社会教育の動向について議論していきます。

  学部ゼミ
  
  学部開講科目「人間自然共生学T〜X」において、学部生を中心に教育学の古典を読んでいきます。


以上のような研究体系のなかで、メンバーが課題や方法を共有し(協同化)、そのうえでひとりひとりの研究を進めていきます(個性化)。これまでの個人研究テーマについてはこちらをご覧ください。また、各々がさまざまな学会や実践団体での役割を果たすことで、研究・教育の背景にある実践的力量をつけていきます。





TOP
>研究室紹介・研究体系