現在、絹フィブロインフィルムを上皮細胞シートのスキャフォールドとして利用するための研究が行われている。
絹フィブロイン水溶液にポリエチレングリコール(PEG)を混ぜることでフィルムに孔を空け、その孔の間を今まで通過できなかったような大きい分子が通過できるようになった。
その結果、多孔質フィルムの上で角膜上皮細胞の培養が可能になった。
今後、生体外だけでなく生体内でも羊膜と同様に上皮細胞キャリアーとして利用できるように、絹フィブロインフィルムの改良を行う必要がある。



















再生された角膜上皮層で、コラーゲン、インテグリンの発現が確認できる。
これらの基底膜成分は細胞同士を接着させる“のり”のような役割を持っていて
これが十分にないと上皮細胞が生着せず、はがれてしまう。





細胞核は青、ケラチン3、12は緑に染色される。
再生された角膜上皮マーカーであるケラチン3、12を発現している。





正常な角膜上皮細胞に成長している