骨再生誘導法
Guided Bone Regeneration)



チタンメッシュ:
骨再生誘導は顕著である反面、機械的性質が骨と大きく異なる金属が骨と一体化して残ってしまい、長期間では他の金属製人工骨材料と同じく骨折などの問題が生じる可能性がある

テフロン膜、ポリ乳酸膜:
骨再生に必要な機械的性質に欠けるため、失敗例も多い。またテフロン膜では骨再生が認められた後に膜を除去するための2次手術が必要となる



足場材・分化誘導因子の利用


代表的な足場素材と絹フィブロインの比較













カルシウム結合性配列を導入した新規絹様タンパク質をラメラ構造を形成するように設計し、歯や骨の再生医療材料として用いることを目指す



設計配列のねらい

・AG繰り返し配列とSがB-sheet構造を形成し
 ラメラのステム部分を構成
・Dがターンに配され、表面に露出することで
 Ca2との結合が効果的に起こる



生産した絹様タンパクでフィルムを作成し、機能性を評価

・絹様タンパクのフィルムを200mM CaCl2(PH7.4)に1h浸漬後、1.5SBFに浸漬
・SBF浸漬後、1日、3日、5日、7日の各日のサンプルについてSEM観測


            

Asp側鎮にカルシウムイオンが結合、これを核にリン酸カルシウム結晶が生成
歯や骨の再生医療材料として有望