クモ(Nephila clavipes)

アメリカジョロウグモ。日本に生息するジョロウグモとも似ている。クモの作り出す糸は、同じ太さの鋼鉄よりはるかに強い強度を生み出す「スーパーファイバー」です。

 類似したモチーフを持ちます

エリ蚕(S. c. ricini)

ヤママユガ科に属する野蚕。インドの原産。唐胡麻(ヒマ)・庭漆などを食べる。ヒマサンともいいます。










アルファヘリックス
(らせん)構造



分子がらせん状に巻いた形をとって、カイコの中に蓄えられています。この形を作ることで、この分子同士の集合体の形成をうながし、カイコは強い糸をつくりだします。

緑色の部分は赤色の部分に比べてすぼまっています。これは、赤色の部分のらせんがくずれてうことを防ぐための工夫です。







カイコの中では、らせん構造が大きな集合体を作り出し、糸になる準備をしています

このらせん構造が伸びきることで、隣り合った分子と結びつき、糸になります。




・繊維化前のシルクが体の中で糸に変わることがないように、らせん構造の
 両側をすぼめた形を作っていることがこの研究ではじめて明らかになりました。

・この構造をとることで、分子が集合しても繊維化されにくくなります。
 野蚕のシルクにとって、この構造を作ることはとても重要です。