農業市場学研究室の研究課題 

 
 現代の流通機構は複雑化し,国際化しています。農業市場学研究室ではこのような実態について社会科学的に分析します

 農業市場は次の5つの市場から成り立ちます。第1は農産物市場です。米や麦,野菜,果実,畜産物などの直接消費する食料農産物と繭,サトウキビ,葉たばこなどの加工原料農産物の生産から流通,加工そして消費にいたる過程に関する市場です。農業市場学では最も重要な市場領域です。
 第2は農家購買品市場です。これは食料や生活用品など生活資材と種子や農薬,肥料等の生産資材の供給と需要に関する市場です。
 第3は農地市場です。土地は本源的に商品ではありませんが,資本主義経済のもとでは擬制的に商品化され,土地(農地)調達のための市場が形成されています。
 第4は労働力市場です。農業に必要な労働力を調達するための市場です。
 第5は農業金融市場です。農業に必要な資金を調達するための市場です。
 
 農業市場学研究室では,最近,有機農産物流通や地産地消といった「もう一つ別の農産物市場」に着目しています。

 より具体的な研究内容については,メンバーの研究業績,ならびに大学院生や学部生の研究課題を参照してください。